バタバタという言葉を使う効果

こんにちは。

先週のブログで、言葉への変なこだわりが年とともにだいぶ減ってきた、というか寛容になってきた、と書きました。

eitarokono.hatenablog.comこの主張を覆すわけではありませんが、翌週であるからこそ敢えて書いてみたいな、と思うことを自分のネタ帳リストからひっぱり出してきました。

リーダーが使わない方が良い言葉についてです。

「今バタバタしていてすみません」

よく講演などでも例に引くのですが、僕がお手本としたいなあ、と思ってきた身近なリーダーたちが決して使わない言葉の一つに、「今、忙しくて」とか「バタバタで」という類の「アピール系」ワードです。

実際は忙しいし、文字通り分刻みのスケジュールだったりする人たちが、というかそういう人であればあるほど、何か相談に行くとちゃんと対応してくれます。

こちらがつい

「忙しいところすみません」

なんて言うと

「ヒマだよ」

って返してきたりして。

一方で

「今、バッタバタで」

とか

「忙しいから後にして」

と言う言葉を発している人もいます。

能力は高かったり、そうでなかったりしますが相手に与える印象は、どうしても「あ、忙しいアピール」という、マイナスのイメージになります。

そこまで言うからには本当に忙しいのでしょう。ただ、言う必要のない言葉のように感じるのは僕だけでしょうか。

一緒に働きたいか。ついて行きたいか。

 ”バッタバタの”人には相談しにくくなります。なんかこちらが悪いことをしているみたいで、申し訳なくなってしまったりして。

そうすると情報は集まりにくくなりますね。

これ、確実に損してます。周りからのちょっとした反発感情を買っているかもしれません。

さらには…

例えば現代の会社組織ではあり得ないですが極端な例として、仮に戦場に行くといして、「バタバタして」いる余裕なさげな大将と、「我輩は暇である」と余裕をかましている大将とどちらに命を預けましょうか?

他にも、手術をしてもらうドクターが、「今忙しすぎて」と言う人と泰然自若としているドクター、どちらが患者として安心できますか?

こう言うケースだと、アピールに対しての反発の感情以上に、やっぱりついて行く側としての不安の感情が先に立つのかもしれません。

リーダーシップは半分くらい演技だと思っています。

暇を装うことも、反発を買わず、さらにいえば安心を与えるための一つのスキルなんじゃないでしょうか。

皆さんはどう思われますか?

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