「口癖」「書き癖」は行動様式に現れる

こんにちは。

スピリチュアル?科学的?

「言霊(ことだま)」っていう表現をご存知でしょうか。

辞書的には「言葉に内在する霊力。」だそうです。

一般的には「言葉にすると、それが現実化する」というような文脈で語られることが多いのではないか、と理解しています。

もちろん、スピリチュアルな観点では僕は語る資格はないのですが、意外にこの「ことだま」の影響って現実にも(科学的にも?)ありうるのではないかって思うのです。

どういうことかというと、自分の言葉を一番近くで聞いているのは、言葉が発せられる「口」からほんの数センチの距離にある自分の「耳」です。

書き言葉にしても、書いた途端に最初にその文字を読むのは自分の「目」です。

つまり日頃から発している言葉や、書いている言葉って何度も聞かされ、見せられていると、知らず知らずのうちに自分の行動に大きく影響しているのではないか、と思うわけです。

「とりあえず」ではなく「まず」と言う

これは著書にも書いたし、よくお話する内容なのですが、僕がキャリアの駆け出しの頃実際に経験した話です。

当時の僕は、優秀な若手でありたいと頑張っておりました。

実際に積極的に手を動かしたり発言したりしてたのですが、資料作成の方針の打ち合わせをして、そのあと作業分担に入る、という時に、

「わかりました。とりあえず、僕これとこれやります」

と分担を積極的に受けとった時のことです。

と、その時その場にいた先輩から意外な言葉が返ってきました。

「河野の仕事って、とりあえずのやっつけ仕事なのか?」

と。

自分の行動は積極的に前に出てチームに貢献するものだ、褒められこそすれ攻められるとは。若い僕としてはカチンときて

「そんなわけないですよ。じゃあ、なんていえばいいんですか?」

と返しました。と、その先輩は

「『とりあえず』じゃなくて、『まず』って言ってみろ。そしたら自然に『次に』って言葉が出てくるはずだ」

と言うのです。

当時は、生意気でしたが素直でもあったので、この瞬間「へーー」と納得してしまいました。

確かに。

一日のうち、なんども「とりあえず」「とりあえず」を連呼している人と、「まず」「次に」、「まず」「次に」を繰り返している人だと、長〜い間に大〜きな差がつくように思えたのです。

その視点で周りを観察してみると「とりあえず」「取り急ぎ」を連呼している人はどことなく「やっつけ」の行動が身についているように見えます。

「まず」「次に」、「まず」「次に」を繰り返していれば、自ずと行動は習慣化して、未来志向になるはずなんじゃないか、と。

データでの証明はできていないものの、単に「そんなのスピリチュアルなお話だ」、で片付けるほど瑣末なことでもない気がするのです。

とりあえず、そもそも、どうせ

そう考えると、ちょっとした言葉の口癖、書き癖も、実は行動に大きく影響しているのではないか、と思えてきません?

そしてまた、口癖、書き癖は、自分ではなかなか気がつかないものです。

以前、自分がラジオに出た時に後からその音源を聞き直した時に気がついたのが「おかげさまで」という言葉を多用していることでした。

その時、かつて書籍が売れた時に、絶対に有頂天にならないようにしようと決めて、その言葉を使い始めたことを思い出しました。

他にも、別の人が書いた原稿を読んだ時、この人「そもそも」が多いなあと感じたことがあります。

またある人は自分で「所詮XX、されどXX」と常に考えるようにしている、と仰っていましたがXXを過信はしないが、重視すると言う意味で使われていました。

そう考えると「どうせ」と言う自分を卑下する言葉や、「めんどくさい」「疲れた」「ムカつく」など、つい使ってしまいがちな言葉ってありますよね。

もし、このような言葉を使っていることに気がついたら、意図して未来志向の言葉に置き換えてみてはいかがでしょうか。

ちょっとしたことかもしれませんが長い間に、大きな違いが出てくるかもしれませんよ!

皆さんはどう思われますか?

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