類は友を呼ぶ 〜仕事の幅を広げるための一つの見方〜

こんにちは。

人との相性を左右する要素とは?

次のクイズに答えてみてください。

「仕事上の人間関係において相性を最も左右する要素はなんだと思いますか?次の中からひとつ選んでみてください」

①知性

②魅力(外見的な美しさ、個人的なカリスマ性も含め)

③類似性

④物理的な近さ

⑤高い地位

いかがでしょう?

僕は②か③かな、と思いました。おそらく皆さんも同じような答えなのではないかと思います。

これは、ヨーロッパでトップのビジネススクールであるINSEADのハーミニア・イバーラさんの本の中に記載されているものです。(9/8に日本語版が出版されるのですが、これに監修者として関与させて頂きましたので、プロモーションも兼ねて特別に内容を小出しにします)

世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業

世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業

 

彼女の教え子達も大半が②と③と回答したそうです。一応この場での正解としては③です。

共通項のある人に惹かれる

実は、人間は自分が大事だと思っていることについて、共通性があるひとに引きつけられやすいということです。

この本の中では、リーダーシップ能力を伸ばすためには、

  • それまでの現場メンバーとは異なり、リーダーは業務関連の関係者とは異なる、外部との交流が重要であり、本来は会社の業務で接点の無い人とのネットワークを作り活用することがリーダーの取るべき行動だ

ということを前提としています。

  • しかし一方で実際には、人間は同類の人とつるみたがる。それにあえて変化を持ち込み、業務上接点の無いネットワークを戦略的に活用することが必要だ

という展開になります。この同類の人とつるみたがる理由を述べるために使われたのが冒頭のクイズです。

外部ネットワークの価値を活用する

確かに同類の人たちと一緒にいることはとても快適です。一方で考え方の広がりや創造的なアイデアが出にくいのも事実です。

自分の行動や考え方を変えるために、交友関係を意図的に今までとは異なる世界に広げることが、リーダーシップ能力を鍛えるための必須要件だということです。

確かに、自分の最近の行動を振り返ってみても、もろもろ世界が広がり、将来への展望が開けたと思ったのは、会社以外のネットワークを持ち、それに前向きに関与し始めた時だったかな、と感じます。

この手のネットワークは、待っているだけでは作れません。自分から積極的に一歩踏み出すことによってしか手に入らない物です。

日々の忙しさや、いわゆる常識にとらわれず、自分の5年後10年後を見据えて新しい世界に踏み出してみることも将来の良きキャリア構築のためには、地味ですが重要な一歩なのだということです。

そのためには...

日々の仕事の効率や品質をあげる努力や工夫が欠かせませんね。何せ、外部とのネットワーキングには投入する時間が、それなりにかかりますから。

皆さんはどうお考えになりますか。