「同調圧力」と「建設的な不調和」の狭間

こんにちは。

DHBSの記事

ちょっと前(2017年11月)のダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビューの「出る杭を伸ばす組織」という特集を興味深く読みました。

その中でもフランチェスカ・ジーノさんというHBSの教官の書いた『同調圧力が生産性を低下させる「建設的な不調和」で企業も社員も活性化する』という記事は、今の課題意識と近いものがあったので、かなり引き込まれました。

内容としては

どの組織でも調和を求める圧力が、異論や新しい考えの芽をついばんでいる。それに対して、組織は『建設的な不調和』を育てることで、勤労意欲や生産性の向上、イノベーションの増大を期待できる

というもの。

記事内には、同調圧力が発生する原因と、その解決策が整理されています。解決策はイージーではないがシンプルなものが多く、これについても個人的には非常に賛同しました。飛び道具ではなく「あたりまえのこと」をやることが全ての取り組みの前提条件なんだと思うのです。

同調圧力」は洋の東西を問わない

興味を持った理由の一つに「組織の課題って、根本は洋の東西を問わないのだな」と感じたところです。

この手の話でよくある流れとしてありがちなのは、(かつ自分でもやってしまっているなと思うことは)、「日本人は」「日本の組織は」「日本の文化は」という決まり文句を使うことです。

周りに日本人が多いのでつい「日本は」と言ってしまい、「ここではない、どこか」つまり日本以外の外国では何か特別なパラダイスが存在していると思いがちなのだと感じます。

ここ、気をつけないといかんなあ、と改めて思いました。

目的の共有と信頼関係の大切さ

あと、もう一つの理由は、次のような新たな課題意識を持ったことです。

現場で仕事をする際に、次のような2つの側面の判断で迷った時に、どのような基準で判断すべきだろうか、というものです。

  1. 「ここは、方針だからしたがってほしい」(または立場を逆に「これは、方針だから従おう」)と"同調"を求めるべき場面
  2. 「なるほど、そのアイデアは斬新だね」(または立場を逆に「現状、違和感を感じるから是非意見しよう」)と”建設的な不調和”を作り出す場面

これって日常あるジレンマじゃないでしょうか。

現時点での僕の結論としては…

目的を共有し、信頼関係が成立している相手とのやりとりであれば、上記の「2」として取り合うようにします。

そして、そうでない相手、すなわち目的を共有できているかどうか分からない相手や、信頼できない相手とのやりとりであれば一旦は「1」なのではないかと思います。

ただし、ここで気をつけなければならないのは、この「1」を取らざるを得ないシーンが多いため、勤労意欲や生産性の低下、イノベーションの減少が起きやすいわけです。

ですから、「1」の行動を取らざるを得ないシーンはやはり極少化するべきでしょう。

なので、まずは日々の優先項目としては組織で働く人たちは、「目標の共有」と「信頼関係の成立」に力を注ぐべきなんだろうな、と思います。

皆さんはどう考えますか?

f:id:eitarokono:20180213071300j:plain

フリーランスの落とし穴

こんにちは。

最近、寒い日が続きますが、皆さん体調はいかがでしょうか。

仕事の品質の危機

ご多聞に洩れず我が家も、順番に体調を崩していき、通常風邪に縁がない僕も低空飛行を続けております。

というものの、インフルエンザ罹患には至っておらず長期休業からは免れている状況です。

そんな中、こんな本を読む機会がありました。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

 

発売日を見ると実はだいぶ前の本なのですが今回初めて手に取りました。

今の働き方改革の動きに新しい視点を加えるような内容で、全編を通じて印象的な内容でした。

で、今回ここで取り上げたポイントですが、ネタバレ的になるかもしれませんが、気をつけなきゃいけないなあ、と心から思ったポイントがあったのです。

それは「フリーランスこそ、遊びの予定を先に入れてそれを死守する必要がある」という趣旨のメッセージがあった点です。

休みを入れることでアクセントにする

僕も、会社に所属しながら自分でも仕事をしています。

新しい雇われ方、働き方を自分で実践しようと思ってのことです。後に続く人のためにも自分がやらなければ、という手前勝手な使命感もあります。

ただ、現実的には所属会社であるIBMの仕事もそれなりに時間が必要であり、それ以外の時間を使って自分のビジネスをやることになります。

そうすると、何も工夫をしないで挑むと朝から晩まで、平日も休日も働くことになります。まあ、自分が選んで好きでやっていることが大半なので嫌で嫌で仕方がない、ということはないのですが、とはいえ、仕事なのか休みなのかわからないような時間がダラダラすぎている、という状態にはたと気付くことがあります。

単に時間がかかってしまうことのみならず作業の品質が低くなることもあるので、これは、実は最も避けたい状況です。

そんなときは、免疫力も下がるのか体調を崩しがちになります。今みたいな季節は特に体に負担がかかりやすく、簡単に風邪をひいたりするようになります。

そうするとさらに作業品質も下がり、体だけではなく心の健康もあまりよい状態ではなくなる、という悪循環に陥ります。

この状況を回避するための策が、さきほどのちきりんさんの書籍にコメントしてあった「フリーランスだからこそ、まず休みの予定を入れる」という手法の応用です。

もちろん、完全なフリーランスというわけではないので、一定の制限があるものの、この日は仕事をしない、とか友人と会うとか、家族とどこかに旅行に行く、と言った行事や休みから入れて行くわけです。

そうするとそれに向かって仕事を一気に集中的に終わらせようという瞬発力や使命感が働きますので、結果的に高品質の成果を短時間で出すことができるはずです。

時間こそ、最も貴重な財産

何しろ、世の中で命が一番大切なものだとすると、その命を細かく分離したものが個々人の持つ「時間」というやつです。それが大切でないわけがないですからね。

ついつい無駄にしてしまいがちな「時間」とは、見方を変えると「命のある一部分である」という考えに立って見ると日々の過ごし方が少し変わってくるかもしれませんね。

皆さんはどう考えますか?

f:id:eitarokono:20160131202359j:plain

「FAAMG」ってご存知ですか? B2BオンリーからB2Cマインドを持った組織へ

こんにちは。

時価総額ランキングトップ5: "FAAMG"

FAAMGという表現をご存知でしょうか。

実はまだ定着した表現ではないようなのですが、2017年時点の世界の時価総額ランキングの上位5社の頭文字をとったものです。(順番は入り繰りあります)

世界時価総額ランキング2017 ― World Stock Market Capitalization Ranking 2017

すなわち、

Facebook, Apple, Amazon, Microsoft, Googleです。

もともとこの5社の特徴と、自分が所属するIBMとの比較を常にしていたので、この5社をまとめて表現するものがないかと探している中で見つけたものです。

1社ずつ個別に挙げて行くと、5つ全部思い出せないんですよね!たいてい4つまで思い出して「あとなんだっけ?」となるので、いい表現をさがしていました。

日本語のカタカナでこのFAAMGをうまく読むよみかたも定着していないようです。「ファーング」といった所でしょうか。

口頭で表現するとファーングなので、もともと伸び盛りの株を示した市場用語であった「FANG」(Facebook, Amazon, Netflix, Google)の方が有名であったようで、新聞記者の方にFAAMGというと、FANGですか?と聞き返されたこともあります。

個人向け(B2C)と法人向け(B2B)の違い

で、なんでこのFAAMGの5社に注目していたかというと、組織としてのそのスピード感、組織文化です。

もう少し詳しく言うと、この5社の共通点として個人すなわちコンシューマーを強く意識した商品・サービス(B2C)を展開しつつ、対法人向けビジネス(B2B)でもうまくやっている点です。

この2つのビジネスの比較がなんで今重要かというと、その環境変化が起点になっています。

かつては法人に所属していないと得られなかったような情報が、今では個人でも安価・瞬時に手に入ります。同じように企業経由でしか発信できなかったような情報を個人が世の中に広められる時代です。

そして法人の中の意思決定者も、どの人をとっても個人としての側面を持っているひとりの人格ですので、個人として生活する中で持った印象や情報をもとに組織の中で意思決定を下して行きます。

ですので、いざ、組織のなかでのポジションや責任に応じた意思決定をするときも、日頃接している情報が大きく影響してくるわけです。

B2Bビジネスであっても、この変化に対応して行く必要があります。

実際には、たとえば新しい製品・サービスが世の中に送り出される時、20世紀であれば、まずは本国だけで本国の言語で出して、様子を見ながら売り上げが見こめるマーケットの見こみ顧客を見極めます。そしてビジネスとして行けそうであればそのマーケット向けの言語や仕様を備えた製品・サービスをつくり出すというある意味ゆっくりした方法が定石でした。

これは、比較的大規模な年間予算をもとに年次サイクルで回っているB2Bビジネスの常道であり、少ない投資で大きなリターンを得ることのできる低リスクな方法だったのです。

顧客側も、組織として熟慮をかさね、諸々検討する時間をとれることもあり、そのスピード感で全く問題ありませんでした。

一方で、個人・コンシューマーは購買意思決定はかなり反射的にその場で行われることが多いのです。「あ、コレ面白そう」「あ、この感じいやだな」で決まります。

コレに対抗するためには「初見」の時点で一定以上のクオリティを保っている必要があります。

たとえば新製品・新サービスであれば、発表の第一日目からほぼ世界のマーケットを網羅する言語に対応している必要があります。

すくなくとも「日本語はいつ出ますか?」の回答にこたえられる計画がある必要があるわけです。

そうしないと、二度と見向きをされません。

iPhoneに日本語が無かったら、日本では多くの人が買いませんもんね。

B2Cビジネスの強みをB2Bにも

これにちゃんと対応できているのが、冒頭にコメントしたFAAMGの「スピード感」です。そして同じスピード感・ブランドネームでB2Bビジネスに対応しているので、個人消費者の顔を持っている組織内の意思決定社は、同じ感覚・印象でビジネスを進めて行けるのです。

それにともない、当然多少犠牲にしているのが「確実性」です。かつてのB2Bの年次予算スピード感であれば、じっくり良いものを作って、確実におとどけしないといけない、という考え方でした。

しかし今は多くのデバイスがCloudでつながっているため、一旦発売したソフトウェアやサービスをあとから遠隔でバージョンアップすることが可能です。まずは、出してみて適宜修正して行くというアプローチが可能になったわけです。

ですので、多少この「確実性」を犠牲にしても、まずは個人消費者の目につく、印象の良いものを早めに市場に出すことを優先することが従来よりも重要になっているのではないかと強く思うのです。

FAAMGだけではなく、時価総額ランキングの上位にくる会社はかなりの確率でB2Cビジネスで鍛えられた組織であることが多いです。

逆にB2Bだけでやってきた会社の(時価総額上の)凋落ぶりは目に余るものがあります。もちろん、この傾向が永遠に続くわけではないとは思いますが、現時点では、組織としてB2Cビジネスから学んで変化して行く必要があるのではないかと思います。

具体的には例えば、新製品を発表する時にはそのローンチのDay1から主要言語を網羅したものを出すべきなんでしょうね。

今回は、ホワイトカラーの生産性という本稿のテーマとは少しだけ離れていますが、日頃B2Bオンリーの会社と接する中で、そんなこと(はっきり言うと危機感ですね)を強く思ったので、書き留めておきます。

みなさんはどう思われますか?

 

 

f:id:eitarokono:20180122151642j:plain

某社社屋より、雪景色を望む

    

 

 

メールは受け手に行動してもらうためのもの。

こんにちは。

ずいぶん前に、サービスの現場から一時的に内勤に移動したとことがありました。

その時に、少し違和感を持ったことを何故か思い出したので残しておこうと思います。

それはこんな状況でした。 

かつての出来事

ーーーーーーーーーーーー

ある人(Aさん)が用件があってメールで連絡を入れた時になかなか相手(Bさん)が反応してくれず、プロジェクトが前に進まない、ということがあったのです。

「メールはいつ打ちましたか?」と僕。

「先週の前半には打ったのに、全く反応ありません」とAさん。

「その後、どんなフォローをしましたか?」

「いえ、特にしていません。だって私は私のやるべきことをやりました。返信しないBさんが悪いですよね?」

そこからのやり取りは平行線です。

前に進まないので僕が引き取って、直接Bさんに連絡を取り対応してもらいました。

当のBさん曰く

「あ、すみません、Aさんからの連絡、メールの山に埋もれてしまっていました。こないだ会った時に言っていただければすぐにやったのに…」

ーーーーーーーーーーーー

メール発信の目的を改めて考えてみる

このやり取り、どう思われますか?

メールで何か連絡を取る時って通常、用事があって相手に何か動いてもらいたい時じゃないですか。

例えば、テンプレートを埋めて返送して欲しいとか、質問に回答して欲しいとか、会議の調整に関与して欲しいとか。

ビジネスですので、当然期日があってそれまでに動いて欲しいわけです。

だとすると、メール発信者は「送信する」だけが仕事ではないですよね。発信者として受信者側に期待する動きを取ってもらうところまでが仕事なのです。

相手の反応が意図した時期に遅れているのであれば、電話で督促するとか、期日が迫っている時に事前にリマインドの位置付けでメールを再送するとか。

今回のBさんの例のように反応がないのは、相手に悪意があるわけでないことが本当に多いです。ただ、見逃していただけ。ただ、忙しくてつい着手できなかっただけ。

であれば「どうなってます?」と声かけるだけで誰も傷つけず、前に進められるわけです。

基本的なことを「ちゃんと」やるだけ

つい、メールするという手段を目的化してしまい、メールを発信すれば自分の仕事が終わったと考えてしまうところに落とし穴があるわけです。

メールはあくまでも何かを実現する、すなわち相手に動いてもらうための手段に過ぎないのです。

自分に余裕がないことで、ついおこってしまうこのような視野の狭まりをを避けるためにはどうしたら良いのでしょうか。

僕は、常に目的を意識する、というとてもシンプルな、とはいえ簡単ではない行為こそが重要であると思っています。

皆さんはどう思われますか?

 

f:id:eitarokono:20180112122235j:plain

2018年の目標 〜飛躍とかジャンプスタートじゃなく、着実に〜

こんにちは

2015年の正月に「禁を破って」初めて年間目標というものを立ててみました。2016年にはIBMに戻るという変化をふまえた目標を立て、2017年は少しステージアップするという目標を立てました。17年にはより詳細化した100の目標というのも作りました。

紆余曲折はあったものの自分自身だいぶ(前向きに)変わってきたな、という感覚はあります。地味だけどちゃんと記録に残すことも重要だなと実感しています。

なので、今年も2週間ほど経っていますが作成してみました。

分類は相変わらず、1) IBM、2)自分のビジネス、3)家族、4)個人、の4つの分類をつかっています。

昨年同様100の目標も作りましたが、同じ分類を使っています。

昨年はそれぞれの領域で、多くの素晴らしいご縁に恵まれました。心から感謝です。それもあり昨年いろいろ足がかりを作れたのでそれを着実にしていきます。

1) IBMビジネス:3年目なので集大成

同じビジネスを3年もやる、というのは僕のキャリアのなかでもかなり長いです。今年は公式にも責任を取れる立場にやっとなったので、言い訳せず成果に繋げますし、うまく行かなければ責任をとることもできます。

シンプルですね。

数字は公表するものではないですが、当然超過達成を狙っています。どうなるでしょうか。楽しみです。

2)自分のビジネス:”事業経営”をする

5期やった個人事業から6期目にあたる2017年の途中で法人に転換しました。

なので、自分の経営する会社の方の目標になります。8月から12月まで代表取締役として時間を過ごしてきましたが、いかんせん受け身の仕事中心で個人事業主時代と領域も大きくは変えられていません。これを、管理部分も含めちゃんとした事業に整えて行きます。まずは当たり前の最低限のことはできている状態にしたいです。

幾つか仕掛っているものもあるので着実に形にしていきます。一つは新しい事業をつくりたいです。何年かかるか分かりませんが最終的には社名のEight Arrowsにちなみ8つの事業をつくれたらと考えています。

書籍はやはり1冊以上出したいと思いますし、講演活動やグロービスでの登壇は継続して行きます。

他にも様々なことに取り組んで行きたいと思っておりますので、是非とも、既にご縁を頂いているみなさま、そしてアイデアをお持ちのみなさま、面白いことやって行きましょう。

なんか、100の目標ではこの領域の数が突出して多いです...

3)家族:特別なことをせず嵐を受けて立つ

昨年は引っ越しをしたり娘の中学受験があったりでそれなりに慌ただしい前半をすごしました。今は大きなイベント的なものは無いのですが子どもたちの思春期とぶち当たっている感じです。

必ず訪れるけど、必ず過ぎ去る季節でもあるので、未来志向で接して行ければと思っています。(ただ、これがまた手強いですね。理屈を超えた難易度です...)

4)個人:体づくりを中心に

ここについては、昨年健康面でいろいろ大変だったので、100のリストの中身も体づくり系の数が増えました。

高負荷ではないものの、効果が高い体力づくりを継続して行きます。

実際には例えば、菊池病が治り始めた10月後半から腕立てふせとスクワットを10回ずつ始めました。11月はそれぞれ20回、12月は30回、1月現在40回を継続できています。これをあと半年かけて100まで持って行きます。

もうすでに、歩くのがはやくなったり、水泳の練習タイムが上がったりいいコトずくめです。ですから今年は無病息災を確信して(自己暗示をかけて?)います。

当然、この年なので筋肉バ◯というわけにも行きません。映画や小説を読んだり、音楽を聴いたりすることは意図的に推進していきます。先日Amazon Echoも着たことですし。

5)おまけ

毎年宣言しますが、目標を立てたものの、1年目はそれを忘れてしまっていました。ですのでここに書いた目標を「わすれない」という目標は継続します。

また、詳細化した100の目標については4半期ごとに見直したいと思います。

みなさま、本年もよろしくお願いいたします。

添付の写真は実家で撮影した正月3日の日の出です。

f:id:eitarokono:20180113191105j:plain

2017年振り返り

こんにちは。

3回目に突入した、恒例の目標振り返りです。

eitarokono.hatenablog.com2017年の年初に目標を立てました。それごとに振り返ろうかと思いますが、総括すると、まず健康面で意外に大変でした。

年明け早々のぎっくり腰に加え、10月の菊池病と、一年のうちの4%くらいをベッドの上で過ごすことになりました。それまで自分は健康面では無敵に近い感覚を持っていたので、考え方が改まったイベントでした。

あとは、ビジネス面では新しいステージに入り込めたかな、という感覚があります。

さて、振り返り。

1) ワーク(所属会社):
年間ターゲット達成・ブランド構築

んー…「△」とさせてください。

年間ターゲットについては、上場企業ではあまりコメントしてはいけない期間なのですが、満足いっているかというと、「NO」。

まだまだ日本でもグローバルでもやるべきことは多いです。2018年からは責任を取れる立場としてやっていくことになると思いますので、背水の陣で行かなければ。

一方でHR AreaでのIBMのブランドは少しずつ向上しつつあると思います。ランキングに入り始めたり、セミナーやイベントにも多くお誘いがかかったりするようになりました。

2)ワーク(個人事業):
有益な情報発信と新しい働き方の実践

ここは、胸張って「◯」です。ハナマルではないけれど。

「働き方改革」の流れが加速した一年でした。20年間考えてきたことが結実しつつあるのは日々感じました。一方で「働き方改革推進者の人って、働きすぎですよね」という指摘が多いので苦笑するしかないですが、前述した通り奇病にかかって寝込んだこともありました。当ブログも2回ほどスキップしてしまいました。

目標の2冊の「オリジナル新刊」と「コンテンツの有効活用」については、目標達成しました。

3月に「現代語訳 学問のすすめ」、9月に「99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ」を出版しました。

前者は言わずと知れた福沢諭吉の著作のビジネス語訳、後者は田中ウルヴェ京さんとの共著ということで新しい形でのチャレンジでした。

また、「現代語訳 学問のすすめ」も「99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ」も本TUBEという旭屋書店がやっているサイトで動画でインタビューしてもらうなど、新しいプロモーションの仕組みも取り入れてみたりしました。

コンテンツの有効活用の面では「マンガでわかる 99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ」として、新しい分野に出てみました。

おかげさまでこちらも好評です。

グロービスの登壇も継続できました。

昨年の目玉として以下の目標を立てましたが、こちらも一歩踏み出せました。個人事業主からIBM公認のもと法人を設立し代表取締役に就任しました。今までの個人事業ではやってこなかったエリアでのビジネスが増えつつあります。

  • 出版、メディア発信、セミナー、講演という活動以外の新しい領域にも一歩踏み出したいです。
  • あと、”働き方改革”の目玉の1つである複業・副業についても、IBMと相談しながらチャレンジしていきたいです。

3)ライフ(個人):水泳競技会に2度出場

これは「×」、未達です。1回9月に出場したのですが、狙っていた2回目の出場機会の12月の前に菊池病発病...。さすがにエントリーできませんでした。

また、自由形・バタフライ以外に平泳ぎを!と考えていたのですが、初泳ぎの時に平泳ぎを集中的に練習したらぎっくり腰になったわけです…

eitarokono.hatenablog.com

4)ライフ(家族):新環境で新しい習慣を

こちらは「◯」かなー。

3月に転居して、交通の便があまり良くないところになったので結果的に自宅での食事が増えました。

なんとか娘も中学受験に成功したので、だいぶ家族の動きも変わって来ました。

家族全員揃って、というのがなかなか難しい年頃になりつつありますが、それなりに時間を使っていろんな経験をできたかな、と自分では思っています。

5)おまけ:上記目標を忘れない

結構意識し続けましたね。ですので「◯」。

さらにおまけの100の個別目標:29%達成

これらの大目標以外に、それぞれのカテゴリーで100の個別目標(非公表!)を作っていたので、レビューしてみました。結果は29個達成。達成率29%でした。

中には「安室奈美恵と会う」とかいう目標もあるので(叶いませんでしたが。)、その辺りも勘案するとまずまずの結果かと。

振り返ること自体も楽しかったので、これは続けていきたいです。

達成できなかった71の目標も継続できるものは継続しつつ、2018年バージョンを作ってみます。

それぞれの活動を通じて、素敵な出会いがたくさんあった一年でした。関係してくださった皆さんには本当に感謝です。

振り返りをやってみると、目標を立てることの意義や楽しさが感じられました。

次週に向けて2018の目標を考えてみたいと思います。

皆さんも、いかがでしょうか?

 

f:id:eitarokono:20180101081820j:plain

文学と実用書 〜年末年始は読書のシーズンですね〜

こんにちは。

つい最近、短期的な目標ではなく、人生の目標とか、キャリアの目標とかって考えた時にどんな刺激を受けるとそれが見つかったり、より確実なものになったりするんだろう、って考える機会がありました。

若者が「何のために勉強をやるのかわからない」「大学に行きたいと思えない」「キャリアが見えない」「人生の目標が分からない」という悩みを抱えた時に、向かうべき相手は、今も昔もやはり「本」なのではないでしょうか。

先日も、僕がお世話になっている出版社Discover21のクリスマスパーティに出席したのですが、はじけた余興の直後に一転してハイレベルなコメントで毎年を締めくくってくださる干場弓子社長が「書店の店頭はその国のレベルや勢いを示す写し鏡だ。本の役割はまだまだたくさんある」という主旨のことを仰っていました。

僕もそう思います。

で、悩み多き者(必ずしも若年者を指さない)が向かうべき本とはどういうジャンルがあるのでしょうか?

僕が社会人になって間もない頃、日々いろいろな活字を読んでいました。

日経新聞から週刊日経ビジネス日経情報ストラテジー、ダイヤモンドハーバードビジネスレビューから、プレゼンテーション、ロジカルシンキング、リーダーシップ、財務経理マーケティング...

にもかかわらず

「最近どんな本読んでる?」

なんて聞かれると、

「いや、本と呼べるものは全然読めてない。。。実用書ばかりだ」

などと嘯いていたりしました。

人文科学の出身者の矜持として、「本」と呼べるものは文学だけなのである、という看板を下ろしたくなかった節があります。

ようするに、カッコつけたかったのです。

当時は「じゃあ、実用書と文学、それを必要とするシチュエーションという意味でどんな違いがあるのか?」という問いには答えられませんでした。

今回、若者の悩みに接するという機会を得て、今改めて考えてみると、現時点での僕の勝手な解釈はこうです。

実用書:目標が明確な場合に読むもの

文学:(人生の)目標を探すために読むもの

人生の方向性に悩んでいる時にはプレゼンテーションの本はあまり重要ではありません。「悩んでないで、とりあえず簿記やっとけ」というのも答えのようで答えではありません。

一方で、一旦会計士になりたい、と目標を決めたのならば、会社法や税法の本を手に取るべきタイミングなのかもしれません。もちろん、会計士になるのは短期的な目標なので、その先に何を目指すか、という問いは依然としてあるわけで、文学から完全に遠ざかることはできないわけですが。

だから、先ほどの悩み多き若者は実用書ではなく文学書を手に取るべきタイミングなんでしょう。

環境も刻々と変わります。僕たち当人も年を重ねフィジカルにもメンタルにも変化していきます。ってことは一度決めた人生の目標も、常に鮮度を保ったり、バージョンアップすることも必要だと思います。

ってことは、ってことは...文学から離れることは人生を通してありえない、ということなんでしょうね。

 皆さんは、どんな本をこの年末年始に手に取られるのでしょうか。

f:id:eitarokono:20171224183933j:plain