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Cognitive時代の人間の価値とは 〜DHBR最新号より〜

こんにちは。

知性を問う!

最近はなんか自分の書籍も含めて、本稿は書評が中心になってしまっていますが今回も読後感になりました。ただ「ホワイトカラーの生産性向上」という意味で共通点がある書籍しか選んでおりませんのでご安心ください。

さて、「ホワイトカラーの生産性向上」テーマに限らず読みたい本だらけで、発売からだいぶ時間が経ってしまいましたが、岩佐編集長による最後のダイヤモンドハーバードビジネスレビュー「知性を問う」の論考を読み始めました。

(ちなみに、今5冊の本を同時並行で読んでしまっています。性格なのでしょうか。時間を過ごす各部屋に置いたり、カバンの中に忍ばせたりしています。)

まず、やはりヤフーの安宅さんの論文を読みました。

「知性の核心は知覚にある」と題したこの論文、始まりは「知覚」というものについて解説したパートで始まったのですが少し難易度が高い感じがしました。だんだん読み進むにつれ僕に取っては身近な話題になってきたので、もし最初に挫折しそうになった人は是非へこたれず読み続けてください。ちなみに僕は点二回読んでだいぶ理解が進みました。(まあ、当たり前ですが)

課題解決2つのカタチと「知性」

前回拝読した人工知能特集のときもそう思ったのですが、3歩先行くというよりは半歩さきゆく、というイメージなので、「そうじゃないかなー」とおもっていたことや、感覚で理解したつもりになっていたことを「そうそう、こう言うことを言いたかったんだ」とか「漠然と思っていたことって、つまりはこれだったのか」という気付きを与えてもらえます。

僕がもっとも「そうそう、これこれ」と思ったのが、掲載号でいうとP40以降です。

知性が示す課題解決の2つのタイプとして「ギャップフィル型」と「ビジョン設定型」の比較です。

「ギャップフィル型」とは、問題発生時に回復のためのアクションを考え実行し、現状を回復すること。「ビジョン設定型」は向かうべき方向性を定め、そこに至るまでの道筋を描きアクションをとることと解釈しました。

これ、このままジョン・コッターの「マネジメント」と「リーダーシップ」の整理に対応するな、と感じました。

また、安宅さんが『「ビジョン設定型」のアプローチを取るべき時に「ギャップフィル型」のアプローチをとってしまっている例をたくさん見てきた』と仰るように、この誤解というか知性の限界は現場で頻発していると思います。枚挙にイトマがないのです。今現場でこれに直面していることもあり、この部分が一番僕には響きました。

そして、今後AIがどんどん仕事場に入ってきた時にも人間に残っていくのはこの「ビジョン設定型」のアプローチなのだ、と理解しました。

とすると、「マネジメント」が行っている既存事業はつぎつぎとAIがとってかわる領域になっていき、人間が関与しつづけるのは新しい領域を中心としたよりクリエイティブで「リーダーシップ」が求められる領域になっていくのでしょう。

知性を鍛えるために

この場面で求められる「知性」を鍛えるためには、大きく二つのマインドセットが求められる、とも最後に書かれています。

キーワードは「hands-on / first-handの経験」と「言葉、数値になっていない世界が大半であることを受け入れること」ということです。

一次情報に基づき「自らの知性」を働かせること、そして右脳的な知性を解放して知覚することに抵抗をもたないこと、というメッセージと解釈しました。

論文を肯定的に読んでいるからかもしれないけれど、自分としてはそういう時代への準備が意外にできているんじゃないかな、と思いました。

もとが楽観的なこともあり、とうとう時代が追いついてきたのかな、と本気で思っている自分がいて少し複雑な気持ちになりました。

Cognitive 技術をつかったHR領域のソフトウェアを世にひろめて、より効率的で品質の高いHRの実現をお手伝いするために仕事をしていることもあり、非常に興味深く拝読しました。

この後に続く朝井リョウさんのインタビューも楽しみです。(小説をかったのでどちらを先に読もうかな)

皆さんも是非読んでみてください。

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