こんにちは。
「大企業病」に関する印象的なブログ
しばらく前に以下のようなブログが回ってきました。非常に興味深い内容でしたので一気に読んでしまいました。皆さんもお時間があれば是非どうぞ。
tsukuruiroiro.hatenablog.comこのブログのポイントは、
日本の大企業が陥りやすいジレンマを典型的な例を引きながら、分かりやすいぶっちゃけた表現で語っているところです。また、その原因と対応策にもふれています。
ここで語られる「無能な人」とそれが起こす現象は、今までの僕の実キャリアのなかで何度も出会ったことのある現象でした。
そしてともすると自分もやりかねないな、と感じるとともにいつも決してこうならないでいたい、という意味で他山の石としている、いわば「逆ロールモデル」です。
加えて、文中では大企業と書いてありますが、大企業ではなくとも立ち上がったばかりのベンチャー的な企業以外はこの罠に陥っていると感じます。
一つだけ感じた疑問
基本的には、ウンウンと何度もうなずける内容だったのですが、一方で唯一感じた違和感が「ルール」そのものが問題の原因であるように読み取れるところです。僕自身は「組織運営には一定のルールが必要なのではないか」という考えをもっています。
「ミッション」「ビジョン」や「戦略」「計画」があって初めて縁もゆかりもない他人同士が集まってチームたりうるのではないか、という言い方もできます。
この疑問を持つ背景は、とある組織に所属した経験からです。
逆説的ですが「うちは、プロフェッショナルファームだからフレキシビリティが唯一のルール」となどと言っている組織がありました。この訳の分からない「フレキシビリティ」という「非合理な」ルールで人をしばって、原始的な組織になっていたのです。
そこでの唯一の行動規範は「○○さんがこう言った」というものです。
残念な事に、この○○さんは、ワトソンさんやペッパーさんと違い、生身の人間ですので、頻繁に気分が動きます。だからいつどのような判断がおりるのかが分からないから問題です。
ですので組織を有機的に動かすためには客観的に成文化したルールは必ず必要だ、という信念にいたりました。
そこがただ一つの、この文章に対する僕の違和感だったのです。
日本の組織の問題点
そこで少し考えてみました。
典型的な、機能していない日本の組織と、機能している組織の、そのルールに関する違いについて。
そこで得られた結論は、リンク先のブログの作者の言うように、くだらないルールを作りすぎた結果、必要なルールと必要ないルールの区別がつかなくなってしまい、何でもかんでも盲目的に守らせようと言う「無能な」上司と、とりあえず全て守っておこう、という「有能な」部下がそろってしまっているのが典型的な日本の組織なんじゃないか、というものです。
言い方を変えると、組織運営にはルールは必要。ただし、目的に対して合理的なルールのみ守り、守らせる意味があるのです。
日本企業の典型的な組織は、この本質部分をないがしろにして、「とりあえず」ルールは守っておこう、という発想になってしまっていることが問題なのだと思うのです。本質的でないルールは遠慮せず、是非改善していきましょう。
そうすることで結果的に有能な人が活躍しやすい、健全なルールに基づいて運営される組織になっていくのです。
みなさんはどう思いますか?ご自身の所属組織はどうでしょうか?