畏れ多いことに9位だそうで 〜訳本の原著者は世界の経営思想家50ランカー〜

こんにちは

リーダーシップの権威とのお仕事

先日、この稿でもご紹介しましたが、9月の上旬にある世界的ベストセラーの日本語版が出版されます。

これに監修者として関与させて頂きました。発売前ですが、リンク先から予約できますので是非どうぞ。

Amazon.co.jp: 世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業: ハーミニア・イバーラ, 河野 英太郎, 新井 宏征: 本

書籍とともに、著者のハーミニア・イバラさんについて、少しだけご紹介します。

彼女は、米国のイェール大学で博士号を取得した後、ハーバードビジネススクールで13年間教鞭をとり、2002年にINSEADの教授に就任し現在までリーダーシップ育成を中心に活躍中です。

特筆すべき彼女の経歴としては、世界の経営思想家50に選ばれていること。2001年から始まり2年ごとに発表されるこの権威ある賞は経営部門のオスカーアワードとも言われているそうです。この賞に彼女は2011年にランク外からいきなり28位に入り、最新の2013年は9位に入ると同時にリーダーシップ部門の賞であるリーダーシップアワードを受賞しています。文字通りこの領域の新進気鋭の第一人者ということですね。

(ついでに言うと、以前は大前研一さんがはいっていましたが野中郁次郎さんとともに殿堂入りされてます。それ以降最近日本人の名前がありません。日本人で入りそうな人、周りにいなくはないので是非そちらも楽しみにしたいです!)

まずは行動してみよう!

さて、今回の新しい著書は原題が”Act like a leader, think like a leader” といいます。

世界中の悩めるリーダーに対して、今までとは異なる切り口で課題の解決に向けた新しい考え方を紹介しています。

曰く「自身のリーダーシップ能力を鍛えるためには、まず、動いてみること。そうすることで自身の考え方や習慣も、周りの見方も変わってくるのです」

具体的にはどう動くかというと、まず、今のまわりの人間関係(業務ネットワーク)意外の人と付き合い始めることで視野をひろげることが重要だと言います。

今までの仕事や社内の関係者に閉じた世界から、会社以外の人間関係を作ったり外部へ意見や情報を発信したりすることでこのネットワークは出来上がります。

こうすることで、外部環境を捉え社会への貢献を意識したり、少し先に起こりうることを意識した仕事の進め方ができるようになるということです。一気に視野広がって自分の仕事の内容や、キャリアの可能性が広がるということですね。

INSEADでは、イバーラさんはエグゼクティブ向けのリーダーシップ開発コースを長年担当されており、世界中の現役経営者や経営者予備軍と日々接していて最新の情報も反映されています。学者であると同時に実務関連の情報も十分にお持ちということですね。

役に立つ実用書でもある

ご存知の通り、リーダーシップ本は数多あります。リーダーとはかくあるべし、という内容のものが多いのですが、そこに向かうための具体的な手法を示したものが少なかったのが実情でした。

これを理論と実践の両面から纏めた書籍で、これを初めて手に取った時、日本のビジネスパーソンは必読だと思いました。

もともと、僕の2冊目の著書「99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ」を読んでくださった編集者の方が、エッセンスに共通項がある、ということで監修者に選んでくださいました。

そういう経緯もあるせいか、イバーラさんの主張には、いちいち納得するところが多くありました。また現場で試行錯誤する日本のビジネスパーソンとしても非常に有効な考え方だと思いました。

読書の秋でもありますし(!)是非とも手に取ってみてください。