新刊カウントダウン!その④「VUCA時代の仕事のキホン」予約開始! 表紙デザイン作成ストーリー

こんにちは。

新刊カウントダウン4回目です。

とうとう、表紙のデザインも決まり、Amazonでも予約が始まりました。

本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事のキホン

本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事のキホン

 

おかげさまで、着実に予約も入っていますが初速は重要ですので、気を緩められません。是非とも、みなさま応援お願いします!

ちなみに、表紙デザインは書籍タイトルと同様、基本的には出版社の専権事項であるので、著者としても「どんなデザインだろう」とドキドキしながら心待ちにする側です。(もちろん、意見は聞いてもらえますけれどね)

で、出てきたのがこちらのデザイン。

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VUCA時代の仕事のキホン 表紙データ

初めて見たときは「ほーっ」と声に出してしまった。いい意味で期待を裏切っていただいた感じです。

という理由は、ビジネス・実用書って最近(2019年2月時点)は表紙にドーン字が主体のものが多くて、そろそろその先の流れが来そうだな、と思っているところだったのです。数年前からの潮流でしたよね。この流れを作った人もホントにすごいと思いますけど。

2月17日時点でのAmazonのカテゴリートップランキングでも以下のような感じ。

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表紙が字ばっかりでしょ?

あとは、著者のキャラが立っている場合は、表紙に写真が出てるか。(一応その案も検討したのですが、当然却下されました。笑)

そんな時代の「ドーン字」潮流に対して、ちょっと変化球を投げてみたいな、と思っていたところに、先ほどのデザインだったので、ちょっと気分も高揚しました。

落ち着いた感じの青がベースで、日差しの強い海に2−3メートル潜った時のような色だし。

消えた白熱灯と並んで一個だけ点いているのが、蛍光球だし。イメージ凄く合ってる。灯り自体は、白熱灯も蛍光灯も、なんなら水銀灯も味があって好きですけどね。

さて、今日の事前公開は第4章。

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第4章 働き方の持続可能性を高めるーVUCA時代に働き続けるキホンー

VUCA時代に「自分への投資」を始めよう

人生100年時代ー 。

100歳を超えて長生きする人は、もはやそれほど珍しくありません。あなたも、10 0歳以上まで生きる可能性は十分にあるでしょう。当然、「現役」の期間も長くなります。

しかし、同時に世の中は「VUCA」の時代でもあります。

これが意味するのは、「先の見えない時代にもかかわらず、長く働き続けなければならない」ということです。

その可能性をリアルに考えた場合、まず何から手をつければ良いのでしょうか。 私は、「自分への投資」こそ、今必要な考え方だと思っています。

数十年後も働き続けるために、自分に投資

自分への投資と言っても、株や投資信託といった金融商品や不動産などへの投資のことではありません。

もちろんそちらも大切でしょうが、私がここで言いたいのは、「何歳になっても働いて稼 げる自分」であり続けるための投資です。

今までなら、目の前の仕事を極めて、それに邁進していれば、定年まで勤め上げることができました。だから、「自分への投資」なんて、考えなくても良かったのです。 しかし、今は、経験やスキルが、すぐに「陳腐化」してしまう時代になりました。一度身につけたスキルだけで、その後何十年も稼ぎ続けることは、現実的でなくなっています。

だからこそ、変化に対応するために、新たな経験を積んだり、スキルを身につけたりと いった、自分に対する投資が必要です。具体的には、「ビジネススクールなどに入って学び 直す」「転職や副業など、新天地に身を置く」など、有形無形の投資が必要になります。

あなたは「ウインドウズ2000」になりたいですか?

「何歳になっても働いて稼ぐ」と言いましたが、「将来食べられなくなる」という危機感だけでは、働き続けるモチベーションを保つ原動力としては弱いように思います。

私は、「自分が人生をかけて成し遂げたいこと」を見つけることも大切だと思います。

なぜなら、自分のやりたいことが明確になると、日々のモチベーションがガラッと変わるからです。そうすると、日々の行動すべてが「自分への投資」につながります。

ある企業では、年収2000万円だけど窓際族で、毎日PCゲームのソリティアしかやることがない人のことを、「ウインドウズ2000」というそうです。

ある意味では、楽に十分な収入も得られて、その瞬間は幸せな人生かもしれません。しかし、そんな人生をあなたは送りたいですか?

ファイティングポーズを取り続ける

やりたいことは、今は見つかっていなくても、探し続けること自体に意味があります。 「自分のやりたいことは何だろう?」と悩み続けて、「これかな?」と思うものに近づいてみたら、やっぱりどこか違った。それはそれで良いのだと思います。

少なくとも、「やりたいことなんてない」「見つけても意味がない」と諦めてしまうよりは、探している途中で「これだ!」というものに出会える可能性は高くなります。

私は、これを「ファイティングポーズだけは取り続ける」と、表現しています。そうすれば、どこかで、自分が人生をかけて取り組みたい目標に出会えるでしょう。

本章では、VUCA時代に、「今から自分にどのような投資をするべきか」、そして「自 分が人生をかけて成し遂げたいことをどのように見つけるか」、この2点を中心に、「自分 への投資」のポイントについて議論していきます。

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全4章の最後の章は、VUCAの時代だからこそ、自分への投資はたとえ幾つになっても続けていこう、というメッセージで締めたいと思っています。

読んでくれた人のキャリアがより未来志向で、ストレスなく、充実したものになればいいなあ、という思いを込めまして。

もう2週間ほどお待ちくださいねー。

新刊カウントダウン!その③「VUCA時代の仕事のキホン」発売日決定!

こんにちは。

2月28日発売です!

新刊カウントダウンと題した週刊ブログをカウントアップにしていた背景として、発売日が明確に決まっていなかったから、という理由もあったのですが、確認できました。

2月28日に出荷開始ということでその翌日または翌々日には店頭に並ぶということでした。

ゲラをチェックしている段階で、奥付(書籍の一番後ろの”事務連絡”的な頁)に3月14日と書いてあったのでちょっと迷いましたが、こちらの日付は別の目的があるようです。

それにタイミングを合わせて、現行のもとになったPHPの月刊誌「THE21」のインタビュー連載記事も、4回目の今回で一区切り。

以下でリンクを読むことができます。

shuchi.php.co.jp

そして、全4章のうち、前回のブログで第1章と第2章のプロローグを掲載しました。

今回は第3章のプロローグを掲載します。

第3章のテーマは、リーダーシップ。

『多様なメンバーをまとめる─VUCA時代の「リーダーシップ」のキホン』

なんと、いきなりアニメ「機動戦士ガンダム」の出てくるキャラクターを例にとって解説しています。

子供の頃、テレビで見ていた頃は将来このキャラクターについて自分が書籍でコメントすることになるとは、全く思ってなかったのですが!(当たり前ですけど)

いかにあのアニメが、子供が楽しめる”かっこよさ”だけではなく、深い人間模様を描いていたのか、ということの現れではないか、と思ったりします。

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第3章 多様なメンバーをまとめる─VUCA時代の「リーダーシップ」のキホン

ブライト艦長のようなリーダーを目指そう

理想とされるリーダーの形は、時代によって変わるものです。 では、「VUCA」の世の中ではどんなリーダーが求められるのでしょうか。 まず大前提として、「VUCA」の時代には、上司の側も明確な答え持っていません。 したがって、自分よりも、チームのメンバーを活かして答えを見つけてもらう。そんなリーダーシップが、今までに増して必要とされています。

世間を見れば、上司がメンバーに尽くしてから導く「サーバント・リーダーシップ」や、 特定の人だけでなく皆がリーダーシップをとる「シェアド・リーダーシップ」など、さま ざまなリーダーのスタイルがすでに提唱されています。

それらを踏まえつつ、私は、次のような人物が理想的だと考えています。

それは、「ブライト艦長」型のリーダーです。

ニュータイプを活かすオールドタイプになろう

ブライト艦長とは、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するブライト・ノアというキャ ラクターのこと。宇宙戦艦であるホワイトベースの艦長をはじめ、ガンダムシリーズを通 して、名指揮官として活躍した登場人物です。

ご存知ない方のために補足すると、ガンダムシリーズの設定は、地球のそう遠くない将 来、増え過ぎた人口の問題を、宇宙への移民という形で解決する時代を描いた作品です。 そのなかでは、宇宙育ちで、それまでの人類にない価値観や能力を備えた新人類、 「ニュータイプ」が中心となって大活躍します。第1作目の『機動戦士ガンダム』のアム ロ・レイ、第2作目の『Zガンダム』のカミーユ・ビダン、第3作目の『ガンダムZZ』のジュドー・アーシタなどの主人公は皆、このニュータイプです。

一方、ブライト艦長はニュータイプではありません。従来型の人間です。

しかし、ブライト艦長は素晴らしい戦績を残しました。

それは、自分より若いニュータイプたちの才能を見出して、彼らをつぶすことなく活躍させたこと。それによって、部隊としての成果を最大化させたことです。

自分には才能がなくても、自分以外の才能あるメンバーに最大限の力を発揮させること で、目覚ましい結果を生み出す。このようなブライト艦長の生きざまこそが、これからの リーダーが目指すべき姿だと、私は考えています。

多様な人材を活躍させるリーダーを目指せ

最近は、ダイバーシティの重要性が強く叫ばれています。

その背景の1つが、人々の生活が豊かになったり、グローバル化が進んだりしたことで、 お客様のニーズが多種多様になったこと。

当然、そのニーズを摑むには、商品・サービスを提供する側も、多種多様である必要が あります。イノベーティブな商品などを生み出すなら、多様な視点からの意見を戦わせることが不可欠なわけです。

第2章で、情報感度の高い「ミレニアル世代」の若者に任せることの大切さをお話ししましたが、活かすべき人たちは若者だけではありません。

外国人やシニア、出産等で離職した女性、リモートワークで働きたい障がい者や海外居住者、博士号取得者など、多様な人たちが能力を発揮できるようにすることが重要です。

本来は、こうした多様な人材に活躍してもらう、会社ぐるみの取り組みが必要です。

しかし、現実には会社はなかなか変われません。それならリーダーを務めている人は、自分のリーダーシップのスタイルを変え、自分のチームだけでも変えていくべきです。

こう考えると、リーダーシップは、世代やキャリアに関係なく万人に求められる能力と 言って良いでしょう。

「VUCA」の時代には、この「多様性」をうまく使いこなす必要があるからです。

第3章では、私の経験も交えながら、多様な人材をまとめるためのリーダーシップのポイントを紹介していきたいと思います。

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発売まであと約3週間弱。楽しみにしていただけましたら!

 

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新刊カウントダウン!その② 書名決まりました

こんにちは

新刊カウントダウン!(実際にはカウントアップ)その②です。

実は、2日ほど前、正式に書名が公表できるようになりました。

書名は

『本当は大切なのに誰も教えてくれない

VUCA時代の仕事のキホン』

です。

VUCAという表現については昨年、THE21に、書籍の元になったインタビューが連載開始になった時にも本稿でコメントしました。

Volatility(変動性) Uncertainty(不確実性) Complexity(複雑性) Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった、現代の社会を表す表現です。

 

eitarokono.hatenablog.comVUCAって「予測がつかないこと」を端的に表した言葉なので、そんな中に何か基軸を発信するってこと自体、チャレンジだとは思っています。

VUCAな上に昨今は情報も溢れているので、どうしても誰か、何かを攻撃するような強い言葉でメッセージを発信してしまいがちです。

そうじゃないと目立ちませんしね。

発信者の端くれとして、その気持ちは実はよくわかるのです。

とはいえ、ですね

でも強い言葉って、共感を強く得ることもできるけど、反発も受けます。

社会を変えようとするとき、反発を誘発することは得策とは、あんまり思えないのです。

"であるからこそ"、ここで一旦立ち止まり、キホンに立ち返って地に足をつけた議論ができたらいいんじゃないかな、と考えてコツコツ作りました。

僕の常日頃からの考え通り、たとえイノベーションであっても必ずしも飛び道具が必要条件というわけではなく、キホンとキホンの掛け合わせであっても成立するのだ、という点にこだわっています。

キホンができていればイノベーションの可能性は高まります。一方でキホンをおろそかにすると、偶然の一発に頼るしか無くなってしまう、という考え方です。

 

さて、前回同様少しずつ情報を開示してければと思います。

前回は、4章あるうちの1章目の冒頭文を公開しましたが、今回は第2章の冒頭文です。

 

eitarokono.hatenablog.com

 

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第2章 
答えのない問いに答えを出す
〜VUCA時代の問題解決のキホン〜
「正しさ」より「早さ」

「VUCA」の環境に置かれている現代のビジネスパーソンにとっては、「問題解決」も 一筋縄ではいきません。

これまでの経験則が通用しない問題は、より一層増えています。環境がめまぐるしく変わることで新たな問題が発生したり、解決しようとしていた問題が変わってしまったりすることも珍しくありません。それ以前に、何が問題なのかわからないことさえあります。

では、VUCA時代の高度な問題に立ち向かうためには、何が必要なのでしょうか。

それは、「早さ」。スピーディに前進する「速さ」というよりは、クイック、アーリーと いった意味の「早さ」です。

正解の確信がなくても良いから、まず早期に意思決定をして即座に実行することです。

なぜなら、これまでの経験則が通用しないような問題は、いくら机の上で考えたところで、正解にはたどりつけないからです。解決策を見つけ出すには、とにかく何度もトライ&エラーをするしかありません。 それなら、1分1秒でも早く試したほうが良い。 たとえ間違っていたとしても、すぐに修正すれば、早く正解にたどり着けます。 この「素早い試行錯誤」こそが、VUCA時代の問題解決のコツです。

 

「先延ばし」には百害あって一利なし

近年、ソフトウェアやアプリなどの開発で「アジャイル」という手法が主流になってい ます。これは、不完全でも良いので短期間でベータ版をつくり、顧客に使ってもらって修 正点を見つけ出して、徐々に完成度を高めていくという手法です。

その根底には、「最初から正解を出そうとするのではなく、クイックに試してみて、修正 を繰り返したほうがニーズに合う」という考え方があります。

かつては先々まで見越した計画に基づき、長期間をかけて完璧な完成品をつくり上げる 「ウォーターフォール」型の開発が主流でしたが、VUCAの時代には、「アジャイル」型のほうが適しているというわけです。 しかし、いまだに多くのビジネスパーソンは、これと真逆の状況に陥っています。 解決策とおぼしき方法が目の前にあっても、「本当にこの方法で良いのだろうか」と実行をためらってしまう......。これは、関係する人の数が多ければ多いほど、顕著になります。

VUCA時代に問題解決をする上で最も避けるべき行動は、意思決定を先送りにして、 何もしないことです。

極論すれば、たとえ間違っていても、まずは解決策を実践したほうが、前に進めるわけ ですから、何倍もマシです。先送りするのは、ただただ時間をムダ使いしているだけです。

質の高い試行錯誤の「2つのポイント」

とはいえ、何でもかんでも試行錯誤すれば良いと言っているわけではありません。

私は、質の高い試行錯誤をするためのポイントは、次の2点にあると考えています。

1.「検証する価値のある解決策」なのかを、目的に照らし合わせ判断すること

2.その解決策を実行まで導くこと

まずは、検証するのは何のためか、を改めて考えましょう。

そして、その問題の根本は何か、目的達成の判断基準は何か、そもそも問題をどう設定 するかといった事柄に考えをめぐらし「、検証する価値のある解決策」を設定すること。ここがおろそかだと、どんなに労力を投じても、意味のない活動になってしまいます。

次に、その解決策を実際に行い、結果検証を行うこと。

どんな優れた解決策も、実行できなければ意味がありません。アイデアだけではダメですし、始めるだけでも不十分。やり遂げて結果が出るまで継続する必要があります。

本章では、解決策の設定および実行の両面から、VUCAの時代に必要な問題解決のコツを、述べていきたいと思います。

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いかがでしょうか。

何かのヒントになれば幸いです。

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新刊カウントダウン!その①

こんにちは。

そろそろ新刊が出ます!

さて、そろそろ新刊が出ます。

タイトルがカウントダウンなのに①から始まるのはご愛嬌。5週くらいかけて盛り上げていければと思っています。

アマゾンのリストを見ると、以下のようなダミーが入っています。題名は(仮)です。おそらくだいぶ違うタイトルになるんじゃないかと思いますが、まずは書店に登録するために、こう言う形で入るのが恒例になっています。

紀伊国屋書店の端末でも、昨年から掲載されていました。詳しい理由はわかりませんが、ISBNはおそらく共通だと思うので、まずは空きスペースを予約するようなイメージなのですかね。→業界に詳しい人教えていただけましたら!

99%の人は気づいていない新しい仕事の基本「すぐできる」コツ(仮)

99%の人は気づいていない新しい仕事の基本「すぐできる」コツ(仮)

 

これによると発売日は3月2日。

さて、内容は以下のリンクのようにPHP研究所のTHE21で連載したものをもとに、書籍形式に大幅加筆を行います。

テーマは「VUCA時代を生き抜くための仕事の仕方」です。

shuchi.php.co.jp

現在最終の原稿の詰めに入っています。

全体は4章での構成で考えています。

そこで、第1章の冒頭文を無断で(誰かに断る必要もないと思うし)公開します。

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その仕事、目的に対して「合理的」ですか?

「はじめに」でお話ししたように、現代のビジネスパーソンは、「VUCAの時代」=明 確な答えがない環境に置かれています。
VUCAが仕事に与える影響の最たるものは、「ビジネスサイクルの短縮」でしょう。
かつてのように、長い時間をかけて優れた成果を出そうとしても、その間に「優れた成 果」の定義が変わることすらある時代になってしまいました。その結果、どの企業も短い 時間で優れた成果を出すために、「生産性を上げろ!」と一様に叫んでいます。
しかし、重要なのは、ここで求められている生産性向上の解釈です。「生産性」を、投入 した時間分の成果、と定義すると、その向上には、次の2種類の解釈ができます。
 
1.分子を増やす(時間を固定してより多くの成果を上げる)
例:一定の時間をかけて10の成果だったものを、12の成果に上げる
2.分母を減らす(成果を固定してより少ない時間で達成する)
例:一定の成果を出すのに10時間かかっていたものを、8時間で達成する
 
この2つの解釈は、結論は同じでも、我々の心理面に与える影響は大きく違います。 実は、1の考え方では、生産性の向上につながりにくいのです。 多くのビジネスパーソンは毎日必死に働いています。その状況にさらにムチ打つように、成果を何十%上げろ、と言っても、モチベーションは上がりません。結果的に残業や社員のストレスにつながるのがオチです。
一方、生産性が向上している職場やビジネスパーソンは、必ず2の考え方で働いていま す
同じ作業を終えるのに、どうすればより早く済ませられるか、を考えるわけです。シン
プルに考えて、このほうがよりモチベーションも湧くというものです。
幸いにも、それまでより短い時間で成果が達成できれば、余った時間をプラスアルファ
に回すことができます。 その結果、同じ時間でより高い成果を出すことも、自然と可能になります。 ですから、まず皆さんに知っていただきたいのは、「ある成果を今までよりも短い時間で達成する」ための工夫が、生産性の向上につながるという事実です。

目的に対して、合理的かどうかを考える

では、どうすれば、成果あたりの投入時間を減らせるでしょうか。 そのためには、一つひとつの仕事が目的に対して合理的かどうかを考えること。 そして、非合理的な仕事を極限まで排除することが大切です。
普段、当たり前のようにやっていることも、外部の目を通して見たり、冷静に考えてみ
たりすると、実際には非合理的なことをたくさんしているものです。
私は今までのキャリアのなかで、多くの会社・組織に所属してきました。また、仕事の
やり方も、お客様先に常駐することが多 かったので、多種多様な組織を見ています。
そのなかで見てきた「非合理な仕事」の例は、枚挙にいとまがありません。
たとえば、どこの部署にもあるのが、前 任者から引き継がれてきた必要性の低い仕 事。何の疑いもなく続けているが、今では もうやる意義がなかったり、最小限の労力 で済むようなことはたくさんあるものです。
第1章では、こうした非合理的な仕事をなくしていくための考え方を中心に、生産性を上げるための方法をお伝えしていきます。
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いかがでしょう?
VUCA時代にはVUCA時代にあった生産性の上げ方があります。それをいくつかのテーマで議論していければと思っています。
以降、3月2日に向けて、少しずつお知らせしていきたいと思います。
よろしくお願いします!
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「船頭多くして船山に登る」もリーダーシップの不足なんじゃないか。

 

こんにちは。

「船頭多くして・・・」は「リーダーが多すぎて・・・」と同義か?

先日、たまたまある上場企業の創業社長と二人で話す機会があって、最初に創業した時に失敗した話を聞くことができました。

複数の仲間と創業したのだが、それぞれが主張しあい空中分解した、ということでした。

それを「船頭多くして船山に登る、状態だった」とおっしゃっていました。

その時は

「確かに、『両雄並び立たず』というが、リーダーシップを取りたい人がたくさんいる状態っていうのは、なかなかうまくいかないものかもな」

と思いました。

ちょうどその頃、昔の自分のブログを読んでいたところ、ちきりんさんの以下のブログへのリンクが出てきました。

これを改めて読んだ時に、先ほどの件について違う角度での見方が芽生えてきました。

 

chikirin.hatenablog.com

このブログには、学校のクラスでのやり取りが出てきていますが、非常にわかりやすい。

指名されてリーダーになった人(Aさん)が、文化祭の出し物についてクラス討議を司会します。ところが周りの人は自己主張をしたり、他人事だったりします。

結果、先生が出てきて対応した、という話です。

もしAさんと同じ経験を他の人もしたことがあれば結果は違っていただろう、というのは想像できますよね。

集団で何かをしようとすれば必ず全ての人にリーダーシップの経験やスキルが求められる、というメッセージです。

要は、目的の方向に向かえないのは、参加者のうちの一人または多くがーダーシップ能力が足りていないのだ、と。

船頭多くして・・・というのは、リーダーが多いから話がまとまらないのではなく、主張や思いはあっても、リーダーシップスキルが足りない人が集まっているから、話がまとまらないというわけだ。

なるほどー。

確かに、そんな感じのシーン、よく目にするかもしれない。ですよね?

もちろん、「多くの主張が入り乱れて前に進まない」という状態は、「誰も何も考えていない」「誰も何も主張しない」よりは一歩先を行っています。

考えがあって、自分の理想があるわけですから。

「自分の考えをもて」「ビジョンをもて」、と言われる所以です。

リーダーは人を従わせる役割では無い

ですが、一人で物事が出来上がることはとても少ない。

少なくとも大きなことをやるためには、複数の人が集まってやる必要があります。

そうなった時に、チームが出来上がり、そこに集まった人にはリーダーシップが求められる、というわけです。

チームには目的があって、ゴールがあります。(それが無いのであれば、指摘してそこを作り上げるのもリーダーの仕事)

そこに向かうために自分が主張するべき時はするし、必要に応じて妥協もします。

困っている人がいれば、ただ批評家になったり、その人の責にだけするのではなくて、ここでも必要に応じて助けに入ります。たとえ自分が役割分担上の「リーダー」でなかったとしても。

こういう社会を実現するためには、やっぱりみんなにリーダーシップが求められる、ということなんだな。

冒頭に戻ると、「船頭多くして・・・」は「みんなリーダーシップがあったんだけど・・・」という意味ではなくて、「関与者のリーダーシップスキルが足りなくて・・・」と置き換えられる、っていうことです。

これを分かりやすく、説得力を持ってメモを書いているちきりんさんは、尊敬に値します。

少しでも近づけるように努力しよっと。

皆さんはどうお感じになりますか?

 

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『小休止のすすめ」 運を呼び込む「人生の休み方」の極意 ヒロミ・藤田晋

こんにちは。

「小休止」のすすめを読みました

先日発売になったばかりのこちらの書籍を読みました。

小休止のすすめ (SB新書)

小休止のすすめ (SB新書)

 

 なんかタイトルが気になったのと、二人の著者に興味が湧いたから手に取りました。

当初はタイトルから連想して、本来は昼夜を問わず働いて、フルスピードで突っ走っている人が手に取るためのものなのかな、という感じは持ちました。

じゃあ、自分はキャリアの中で今まで何度もあったように、寝る間を惜しんで全打席フルスイング、全力疾走、脇目も振らず、かというと実は今この瞬間はそうでもないように思う(しばらく徹夜とかしてない・・・)ため、今さら小休止でもないや、と感じた側面がありつつ・・・

とはいえ一方で、

今、自分自身が小休止しているかというと、そういうわけでもないため実際何か行動を起こす(休んでみる?)必要があるのかなあ、という自分ごととしての検討もできるのではないか、という考えも沸きました。

実際頭の中は常にフル回転してますしね。それなりに心身ともに負荷のかかることもありますし。

お茶の間からの視点にとっては一時期テレビから距離を置いていらしたように見える著者のヒロミさんが、どういう考えで、その「小休止」の時期を過ごしておられたのか、それを参考にできるのではないかと思ったわけです。

読後感としては。。。

上記の二つの視点どちらからも、今の僕にとって大いに参考になりました。

周りに惑わされず、自分のペースで

本の構成としては、「プライド」「嫉妬」「変化」「浮上」と言ったワンテーマに対して、お二方が別々に小文を寄せている、という形式です。

もともと、お二人はかつて「生き急いでいた」印象があるのですが、事実ご本人たちも特に若い時期にかなり突っ走っていたことを認めています。(まあ、そりゃああれだけの実績を残すんだから、そうですよね)

そんな中で、冷静に自分の目標と現状を見比べ、「休む」ことを意図的に実行しているように思います。

ヒロミさんはまとめて10年くらい、藤田さんは現在進行形の経営と息抜きを細切れに挟みながら、という感じで。

もちろん、「休む」と言っても仙人のようになって引きこもるわけではなく、無理のない範囲で自分の「次」につながること、乃至は心身の疲れを癒すことを能動的に実行しています。

共通しているのは、自暴自棄になったり焦ったり、誰か(何か)からのプレッシャーを受けたりしていないところ。

無理せず無理なく小休止を挟みながら、必要な時を見極め思いっきり前に進む。そんな達人の知恵がたくさん詰まった書籍です。

是非手にとってみてください。

まあ、こういうことができるものも、著者のお二人のように一時期「生き急いだ」経験があり、そこから得た知恵やネットワークがあってこそだと思うのですがね。

つまり過去一度も生き急いだ経験もなく、何もやっていない(無理したり、頑張ったりしていない)場合は、小休止ではなく単なるサボりになっちゃう危険もあるので、気をつけないといけないなあ、と思った次第です。

 さて、自分はどうするか。諸々考えるためのヒントにさせていただきます。

皆さんは、どういう感想を持つでしょうか。

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仕事の難易度とスキルの関係/チクセントミハイのフローモデル 山口周「武器になる哲学」より

 こんにちは。

この年末年始、幾つか積んであった本を読んだのですが、お!、と思った本がありました。

それがこれ。

この本は、実はだいぶ前に購入していて枕元においてあったものですが、やっと手に取ったというものです。

実は知らない間に同じ著者の⬇こちらを後に買って、先に読んでました。

こちらも面白いので是非。

で、「武器になる哲学」の方は、50人の思想家をピックアップして、実用的な側面に注目して数ページずつ解説する、という面白い構成でした。

現場で仕事をする中で、普段から思っていることや漠然としか捕えらえていなかった問題意識を、賢人の理論やフレームワークを使って、スカッと解説してくれる。そんな本です。

いちいち、「あー、これこれ、ボクの言いたかったこと。」なんて膝を打つ箇所が何度も出てきます。

その中でも、面白いと思ったフレームワーク

ミハイ・チクセントミハイ - Wikipedia

という人の、「フローモデル」を説明した以下のチャート。

「フロー」という、物事がうまく行っていて、充実しまくっている瞬間を研究したもので、それを「挑戦レベル」と「スキルレベル」の二軸で整理したものです。

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このチャートで、僕にとって特に印象に残ったポイントは大きく二つ。

①このチャートが永久機関的に動き続ける運命にある、と思った点

すなわち、高いレベルのものに挑戦すれば、スキルは上がって行く(可能性が高い)。一方でしばらく経ってスキルがあがると、今度は挑戦レベルという意味では、楽にこなせるようになる(可能性が高い)ため、レベルが下がって行く。だからフロー状態を求めるためには、さらに高いレベルの挑戦に足を踏み出す。

意識を高く持ち、実践して行くことが前提ですが。もしこの前提が崩れれば、上記のチャートの「無気力」ゾーンに停滞することになります。

一旦フロー状態になっても、それは続かない運命にあり、成長するにつれ「コントロール」から「リラックス」、「退屈」へと変わって行くわけです。

だからまた改めてあらたな挑戦をしないと、「フロー」には至らない。それどころか、「無気力」になるリスクが高まる、と。

②二点目としては、「で、お前はどうか!?」と突きつけられた気になった点

今までのキャリアのなかで、チクセントミハイの定義の「フロー」の状態にあったことは何度もありました。

あの状態を求めて今いろいろ試行錯誤してるんだな、とも。確かにむちゃくちゃ充実していた。成長実感もあり、没頭していた。もちろん、大変ではあったけど、何度でも味わいたい感覚です。あの感覚は忘れられませんね。

「フロー」状態をより多く体験し、VUCA時代を生き抜くスキルを備えるためにも、挑戦レベルを上げていかないといけないんですね。

みなさんは、いかがでしょうか?

このチクセントミハイだけではなく、他の権威の考えも非常に印象に残ります。是非一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。