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人工知能! 〜もう無縁ではいられない(?)このツール〜

こんにちは

想像もできない未来

子供のころ、よく祖父に呼ばれて、

「おい、お前さんらの時代はとんでもない時代になるぞ」

と美しい岐阜弁でいわれたものでした。

(発音的には:お前さんら➡おまさんら、とんでもない➡とんでもねぇぁー、じだい➡じでぇぁー。ちなみに美しい岐阜弁では「東京外大」と「東京芸大」が両方とも「とうきょうぎゃあでぇぁー」になって岐阜弁の使い手以外には区別がつきません。なので、子供の頃僕は平山郁夫さんは東京外大の学長だと思っていました...閑話休題

祖父なりに未来を想像し、期待感と危機感を共有してくれたわけです。

そして同じような言葉を僕も(一応標準語で)子供たちに言っています。

「君たちが大きくなった頃には、人間がやることをコンピュータができるようになるんだよ。今の仕事はほとんどコンピュータに置き換わるんだ」

なんて。

じゃあ、どのくらい分かっているの?といわれると「あ、実はあんまり分かってません。ワトソン売ってる会社にちょっと前までいました」という感じでしょうか。

実は同じような感覚の方も多いのではないかと思います。

そんなところに、ずばり「人工知能」と銘打った特集を組んだDHBRが発売されました。ウマイ!やはり触手が伸びますね。

www.amazon.co.jp

その中でも以前書籍の表彰イベントでご挨拶したことのあるヤフーの安宅さんが「人工知能はビジネスをどう変えるか」を寄稿されていて、Facebookにもご自身がコメントをアップされていたので、その論文をまず拝読しました。僭越ながら読後感と僕のそのあとの連想を記したいと思います。

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①自分が「分かってない」ことを再認識

まず、ご多分に漏れず自分自身がBuzzwordに踊っていたことをあらためて確認しました。まあ、長くビジネスをやっていると今までにも何度かあったBuzzwordの波におどった経験もあるので「また今回も...」という予感は働くようになっています。

だから分かってないことに「気付いた」というよりは「確認した」という感じでした。「人工知能」という言葉の指すものも共通観念は定着していません。また現時点で得意不得意があって夢のツールというものではありません。すくなくとも当面は完全に人間の脳に置き換わるわけではないようです。

とくに「AIと人間の棲み分け」の項目を読むと、少し安心します。

②とはいえやっぱり、どえらいインパク

今までも常に存在し続けたBuzzwordの波ですが、妄信や煽りによって膨らんだ喧伝ほどではなかったものの、後になって振り返ってみるとやっぱり大きなインパクトだったものばかりです。

そこからも類推できますが、やはり人工知能がビジネスに与えるインパクトは大きいことは認めざるを得ません。この流れに巧く乗れた組織体は場合によっては圧倒的な競争力を得ることになります。そしてこの人工知能というBuzzwordについては「一般的な」Buzzwordよりもどうやらインパクトのレベルが違うようです。

あふれるデータをもとに、今まで繋げられなかったものを繋げて、今まで把握できなかった現状を把握し、予測できなかった先を予測します。意思決定の質もスピードもあがるわけです。

『新しい波に「乗らないメリット」はない』と安宅さんもコメントされています。

①、②の詳細については是非本論を読んでみてください。

③今まで以上にリーダーシップが重要に

ここから先は、我田引水の連想になります。

シンギュラリティが到来する2045年以降にどうなるかは分かりませんが、しばらくは人工知能が苦手とする領域に、我々人間の勝負どころどんどん限定されてくることになりそうです。

この、人工知能が苦手とする領域は論文中では「ソフトなスキル」「目指す姿を設定する」「ヒューマンタッチ」といった言葉で表現されていますが、僕はこれを見て「リーダーシップ」という言葉で置き換えられるな、と単純化して理解しました。

ハーバードビジネススクールのジョン・コッターの定義ではマネジメントとリーダーシップは異なる、ということになっています。これについては僕も経験的に同意です。僕はいつもこれを次のような言葉に置き換えてお伝えすることが多いです。

  • リーダーシップ:人はだれも成長したいと思っている、貢献したいと思っている、という『性善説』を前提に人をモチベートする能力。
  • マネジメント:人はだれもミスを犯しやすいもの、目を離すとさぼってしまいがちなもの、という『性悪説』を前提に人を管理する能力。

この区分で考えると、マネジメントの側面は人工知能がそれなりに代替できたりしないかな、と感じました。離職の兆候の察知とか、情報漏洩リスク管理とか、もっと言えば人の評価なんかも膨大なデータをもとに管理できちゃうわけだから「管理」ポジションのひとは、人口知能が苦手とする『進むべき方向性を決めてメンバーを鼓舞する』ところにもっと時間や神経を使えるようになるはずです。言い方を変えると、この分野こそが人間の勝負する場所だ、と。

じゃあ、鼓舞された側の人間メンバーは何をするんだ?というとやっぱり人工知能が苦手とする創造性や感性が発揮される分野で勝負することになるのでしょうね。

とまあ、素人なりの理解を整理してみたわけですが、繰り返しになりますが少なくとも無縁ではいられないですし、わくわくする興味深い世界でもありますね。他にも面白い記事も多いので続けて読んでいます。

皆さんも是非ご一読を。皆さんはどう思われるでしょうか。