理念の大切さ 〜熊本のブランドのネクタイ〜

こんにちは。

ここ最近、改めて組織の理念の大切さを考えさせられる事がありました。

日本の技術を世界に売るブランド

先週、突然妻が、ネクタイを買ってくれました。きっかけはご存知テレビ東京カンブリア宮殿を見て、銀座にあるファクトリエのお店に行ったことです。

是非見てみろ、という事でしたので録画を見てみました。

www.tv-tokyo.co.jp

詳細はリンク先に譲るとして、「世界に誇るMade in Japan」という理念を追求し、日本の素晴らしい技術を持った工場と提携して世界に発信することで成功しているブランドです。

買ってもらったネクタイも、丹後ちりめんで有名な京都丹後地方の工房でつくられたモノです。その理念にも大いに賛同しますが、品質もデザインも大変満足いくものでした。

f:id:eitarokono:20160417185108j:image

 

安さを追求するブランド、便利さを追求するブランド、頑丈さを追求するブランド色々あるとは思いますしそれに共鳴する人が顧客になればいいと思いますので、企業理念そのものの是非はここでは問題ではありません。

得てして企業理念というのは、床の間に飾られるものになってしまいがちです。

毎日唱えていても、毎日目にしていても経営者や管理職が常に追求していないと末端まで浸透しません。このファクトリエというブランドを運営する組織は、末端までその理念追求が行き渡っているな、というのを強く感じます。

理念無き組織

実は僕自身「理念なき組織」に所属した事があります。

実際には採用してくれた人が常に掲げ、メールの署名にも書いていた理念に共感して入った会社ではあっりました。

しかし入社直後の社長との懇談で、その理念について質問したとき「あー、そんなんあったね」という反応を貰いました。どうやら当のトップリーダーは理念は掲げつつも思いは強くはなかったようです。

確かに判断は常にぶれ続ける組織でした。

一般的にそういう組織はどうなるかというと全ての価値基準が「カネ」「シェア」「成長」という言葉に集約されるようになります。

信じがたい事ですが入社式に新入社員に向かってトップリーダーが「君たちは金づるだ」と言ってみたり、足の引っ張り合いや責任のなすり付け合いが頻発するようになります。

こういう組織はどうするべきかというと、明確に「我々はカネのみを追求する組織です」と明言すればいいのです。実態と建前が一致すれば、それに共鳴した人が集まるようになり、強みを発揮するようになるわけです。

理念は建前であってはならない

理念とは掲げたら、とことん追求しなければならないものです。

追求し続ければどんなときでも判断がぶれる事はありません。

たとえば、スターバックスコーヒージャパンはこんな理念を掲げています。

www.starbucks.co.jp

先日熊本で起こった震災に対して、報道されているような対応をとれるのも、このような理念が従業員のDNAに浸透しているからなのではないかと思います。

www.sankei.com

冒頭に引用したファクトリエも、おそらく全ての関係者の一挙手一投足が「世界に誇るMade in Japan」を合い言葉に「日本の工場(ファクトリー)から、世界一流ブランドを作る」という夢を実現するために動いているのではないかと想像されます。

一日本人としても応援したくなりますね。これが将来にわたって守られ続けることを願っています。

復興支援の一形態

そういえば、ファクトリエの本店は熊本にあります。一見間接的ではありますが熊本にある会社の、一顧客の取引という形での貢献も復興に向けて取りうる選択肢の一つなのではないかと思いました。

皆さんはどうお考えになりますか?