新刊カウントダウン!その③「VUCA時代の仕事のキホン」発売日決定!

こんにちは。

2月28日発売です!

新刊カウントダウンと題した週刊ブログをカウントアップにしていた背景として、発売日が明確に決まっていなかったから、という理由もあったのですが、確認できました。

2月28日に出荷開始ということでその翌日または翌々日には店頭に並ぶということでした。

ゲラをチェックしている段階で、奥付(書籍の一番後ろの”事務連絡”的な頁)に3月14日と書いてあったのでちょっと迷いましたが、こちらの日付は別の目的があるようです。

それにタイミングを合わせて、現行のもとになったPHPの月刊誌「THE21」のインタビュー連載記事も、4回目の今回で一区切り。

以下でリンクを読むことができます。

shuchi.php.co.jp

そして、全4章のうち、前回のブログで第1章と第2章のプロローグを掲載しました。

今回は第3章のプロローグを掲載します。

第3章のテーマは、リーダーシップ。

『多様なメンバーをまとめる─VUCA時代の「リーダーシップ」のキホン』

なんと、いきなりアニメ「機動戦士ガンダム」の出てくるキャラクターを例にとって解説しています。

子供の頃、テレビで見ていた頃は将来このキャラクターについて自分が書籍でコメントすることになるとは、全く思ってなかったのですが!(当たり前ですけど)

いかにあのアニメが、子供が楽しめる”かっこよさ”だけではなく、深い人間模様を描いていたのか、ということの現れではないか、と思ったりします。

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第3章 多様なメンバーをまとめる─VUCA時代の「リーダーシップ」のキホン

ブライト艦長のようなリーダーを目指そう

理想とされるリーダーの形は、時代によって変わるものです。 では、「VUCA」の世の中ではどんなリーダーが求められるのでしょうか。 まず大前提として、「VUCA」の時代には、上司の側も明確な答え持っていません。 したがって、自分よりも、チームのメンバーを活かして答えを見つけてもらう。そんなリーダーシップが、今までに増して必要とされています。

世間を見れば、上司がメンバーに尽くしてから導く「サーバント・リーダーシップ」や、 特定の人だけでなく皆がリーダーシップをとる「シェアド・リーダーシップ」など、さま ざまなリーダーのスタイルがすでに提唱されています。

それらを踏まえつつ、私は、次のような人物が理想的だと考えています。

それは、「ブライト艦長」型のリーダーです。

ニュータイプを活かすオールドタイプになろう

ブライト艦長とは、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するブライト・ノアというキャ ラクターのこと。宇宙戦艦であるホワイトベースの艦長をはじめ、ガンダムシリーズを通 して、名指揮官として活躍した登場人物です。

ご存知ない方のために補足すると、ガンダムシリーズの設定は、地球のそう遠くない将 来、増え過ぎた人口の問題を、宇宙への移民という形で解決する時代を描いた作品です。 そのなかでは、宇宙育ちで、それまでの人類にない価値観や能力を備えた新人類、 「ニュータイプ」が中心となって大活躍します。第1作目の『機動戦士ガンダム』のアム ロ・レイ、第2作目の『Zガンダム』のカミーユ・ビダン、第3作目の『ガンダムZZ』のジュドー・アーシタなどの主人公は皆、このニュータイプです。

一方、ブライト艦長はニュータイプではありません。従来型の人間です。

しかし、ブライト艦長は素晴らしい戦績を残しました。

それは、自分より若いニュータイプたちの才能を見出して、彼らをつぶすことなく活躍させたこと。それによって、部隊としての成果を最大化させたことです。

自分には才能がなくても、自分以外の才能あるメンバーに最大限の力を発揮させること で、目覚ましい結果を生み出す。このようなブライト艦長の生きざまこそが、これからの リーダーが目指すべき姿だと、私は考えています。

多様な人材を活躍させるリーダーを目指せ

最近は、ダイバーシティの重要性が強く叫ばれています。

その背景の1つが、人々の生活が豊かになったり、グローバル化が進んだりしたことで、 お客様のニーズが多種多様になったこと。

当然、そのニーズを摑むには、商品・サービスを提供する側も、多種多様である必要が あります。イノベーティブな商品などを生み出すなら、多様な視点からの意見を戦わせることが不可欠なわけです。

第2章で、情報感度の高い「ミレニアル世代」の若者に任せることの大切さをお話ししましたが、活かすべき人たちは若者だけではありません。

外国人やシニア、出産等で離職した女性、リモートワークで働きたい障がい者や海外居住者、博士号取得者など、多様な人たちが能力を発揮できるようにすることが重要です。

本来は、こうした多様な人材に活躍してもらう、会社ぐるみの取り組みが必要です。

しかし、現実には会社はなかなか変われません。それならリーダーを務めている人は、自分のリーダーシップのスタイルを変え、自分のチームだけでも変えていくべきです。

こう考えると、リーダーシップは、世代やキャリアに関係なく万人に求められる能力と 言って良いでしょう。

「VUCA」の時代には、この「多様性」をうまく使いこなす必要があるからです。

第3章では、私の経験も交えながら、多様な人材をまとめるためのリーダーシップのポイントを紹介していきたいと思います。

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発売まであと約3週間弱。楽しみにしていただけましたら!

 

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