仕事の難易度とスキルの関係/チクセントミハイのフローモデル 山口周「武器になる哲学」より

 こんにちは。

この年末年始、幾つか積んであった本を読んだのですが、お!、と思った本がありました。

それがこれ。

この本は、実はだいぶ前に購入していて枕元においてあったものですが、やっと手に取ったというものです。

実は知らない間に同じ著者の⬇こちらを後に買って、先に読んでました。

こちらも面白いので是非。

で、「武器になる哲学」の方は、50人の思想家をピックアップして、実用的な側面に注目して数ページずつ解説する、という面白い構成でした。

現場で仕事をする中で、普段から思っていることや漠然としか捕えらえていなかった問題意識を、賢人の理論やフレームワークを使って、スカッと解説してくれる。そんな本です。

いちいち、「あー、これこれ、ボクの言いたかったこと。」なんて膝を打つ箇所が何度も出てきます。

その中でも、面白いと思ったフレームワーク

ミハイ・チクセントミハイ - Wikipedia

という人の、「フローモデル」を説明した以下のチャート。

「フロー」という、物事がうまく行っていて、充実しまくっている瞬間を研究したもので、それを「挑戦レベル」と「スキルレベル」の二軸で整理したものです。

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このチャートで、僕にとって特に印象に残ったポイントは大きく二つ。

①このチャートが永久機関的に動き続ける運命にある、と思った点

すなわち、高いレベルのものに挑戦すれば、スキルは上がって行く(可能性が高い)。一方でしばらく経ってスキルがあがると、今度は挑戦レベルという意味では、楽にこなせるようになる(可能性が高い)ため、レベルが下がって行く。だからフロー状態を求めるためには、さらに高いレベルの挑戦に足を踏み出す。

意識を高く持ち、実践して行くことが前提ですが。もしこの前提が崩れれば、上記のチャートの「無気力」ゾーンに停滞することになります。

一旦フロー状態になっても、それは続かない運命にあり、成長するにつれ「コントロール」から「リラックス」、「退屈」へと変わって行くわけです。

だからまた改めてあらたな挑戦をしないと、「フロー」には至らない。それどころか、「無気力」になるリスクが高まる、と。

②二点目としては、「で、お前はどうか!?」と突きつけられた気になった点

今までのキャリアのなかで、チクセントミハイの定義の「フロー」の状態にあったことは何度もありました。

あの状態を求めて今いろいろ試行錯誤してるんだな、とも。確かにむちゃくちゃ充実していた。成長実感もあり、没頭していた。もちろん、大変ではあったけど、何度でも味わいたい感覚です。あの感覚は忘れられませんね。

「フロー」状態をより多く体験し、VUCA時代を生き抜くスキルを備えるためにも、挑戦レベルを上げていかないといけないんですね。

みなさんは、いかがでしょうか?

このチクセントミハイだけではなく、他の権威の考えも非常に印象に残ります。是非一度手に取ってみられてはいかがでしょうか。