ステキな定年退職

こんにちは。

「定年退職」と聞いて初めて年齢を知る

我がIBMは、定年退職まで勤め上げる人が少ない会社なので、今まで送別は数あれど、定年を迎えた人との送別は、現時点でお一方だけしか経験をしたことがありませんでした。

ところが、ここへきてこの先の数ヶ月の間で二人の元チームメイトが定年を迎えられる、ということを知りました。

「知りました」ということにも多少関係あるのですが、お二人の共通点は女性であること。

かつてそれぞれ別の時期(5年前と12年前)ではありますが、共にチームメイトとして机を並べて仕事をした仲間なのです。

ですが、当然のことですが先輩女性を相手に年齢を話題にすることはありませんでした。

初めて年齢を知ったのが、今回

「あの、今度定年で退職するんだけど」

と聞いた瞬間でした。

「えーーっ!そんなに…あ、失礼…」

日常会話からほぼ間違いなく年上であることは知っていたのですが、そこまでの差は感じたことがないお二人でしたので、まさか還暦とは。

一緒に仕事をしていた当時は、今よりもだいぶ「若手」であった僕を、時に叱咤し、時に支援してくださり、常に笑いの絶えない職場を共に作っていけていました。

僕としてはこのお二人とお仕事したことはIBM生活の中でも、とても楽しく、大切な思い出です。

まあ、寂しくなりますが、「ありえないほど」お元気なので、場所を変えて活躍されることだと思います。

同僚の「定年退職」に思う

同時に本稿の文脈でも二つほど少し感じたことがありました。

一点目は…

日本の今時点の一般通念として「定年退職」と聞いて思い浮かべるのは、笑顔の男性が花束をもらっているシーンなのではないでしょうか。

先ほども書いた通り、今までお一人しか定年退職の方を送別したことが無い身としては、女性が定年まで働いてこられたこと、それも二人の元チームメイトが同時期に、ということを思うと、少し感慨深いです。

二点目は、そもそも定年ってなんだろうなあ、という点です。

生涯現役でありたいと思っている僕としては、別に企業が定年を決めることもないんじゃないかなあ、と思うのです。

働ける人で希望する人は貢献すればいいし、無理に定年を設けてそれを前提に制度を作ることで、働きたくない人や貢献できない人が残り続けなければならない現実があるのではないかと思います。

年齢なんかでは決めないでもっと自由になればいいのに。

当然若手の成長を阻害しないような文化や制度を作っている前提ですけどね。

なんてことを考えました。

みなさんはどう思いますか?

f:id:eitarokono:20171105225809j:plain