こんにちは。
ちょっと「ご挨拶」の意義
おそらく和製英語なのではないか、と思うのですが、Greeting Callという表現があります。(少なくとも僕は、あると思っています。何度か使ったことがあるので。)
僕は、これを日本のビジネスシーンでいう「ご挨拶に伺う」とほぼ同義と理解しています。
そして(和製英語ゆえ?)来日したNon Japaneseの人にはそのまま通じないな、と思っているものでもあります。
僕の知る限り、という限定付きですが、Non Japaneseの場合、誰かを訪問するには具体的にビジネスに直結する目的を持たせようとする傾向があるように思います。
例えば、製品の紹介をして案件を掘り起こしたり、今提案中の案件の念押しをすることだったり。
単にお客さんとお会いして「何かのきっかけになるかもしれないから」という訪問はなかなかセットしにくいなあ、というのが感覚です。
みなさんの周りではいかがでしょうか?
リハビリ時の派生行動が、企画に発展
先日、このいわゆる「ご挨拶」が具体的な企画の話につながった経験があったので宣伝も兼ねてご紹介しようと思います。
本稿でも2回前にご報告しましたが、今月の上旬に体調を崩し療養していた時期があったのですが、その際、リハビリも兼ねて自宅から適当な距離にある碑文谷のイオンスタイルまで歩いたことがありました。
イオングループには未来屋書店という本屋さんがあるのですが、この店舗にもありました。当然反射的に自分の本を探すのですが、新刊も含めて平積みにしていただいていました。
なので、お礼も兼ねて近くにいらした書店員の方に、
「この本の著者ですが、置いていただいてありがとうございます」
とお声がけをしました。
その場では
「あ、こちらこそお世話になっています。版元の営業さんにもお世話になっています」
といった基本的なご挨拶で終わりました。
しかし、数日後版元のディスカヴァー21経由で連絡いただき、
「書店の方が、大変喜んでおられました。展開するのでPOPを書いてください」
という依頼がありました。
是非是非、ということでPOPを書いてお送りしました。
増刷分が届くのと同時に展開するということでお話を聞いていたので、今日改めてご挨拶に伺いました。
今日は、店舗に店長がいらっしゃって、直接展開のお礼をさせていただくことができました。
その際の店舗の様子を写真で撮影してきました。(なんかピントがあまりあってなくてすみません)
一番いい場所でテーブルの上に展開いただいてました。テーブルは二つあって、僕の著書はメインの棚の両翼の右舷なのですが、なんと左舷は今年のノーベル文学賞作家カズオイシグロの棚でした。
これも感激しましたが、店長さんとお話ししているなかで併設しているカフェでイベントをやらないか、という話になりました。
この企画については追ってご報告します。
もともと、リハビリのつもりで歩いて行った店舗での「ご挨拶」からプロモーションイベントの企画にまで発展した例です。
ここでも全ては合目的性
この“Greeting Call “については、洋の東西の違いについては、あまり正確に「こうだ」という見立てはできませんが、あえていえば「日本的習慣」かもしれない「ご挨拶訪問」もうまくやれば具体的なビジネスにつながるのではないかな、と改めて思った出来事でした。
全ては合目的性がポイントだと思っているのですが、もともとリハビリが目的の移動と、対して負担にならない挨拶という、簡単な投資に対してリターンがそれ以上にあったわけで、十分合理的と言える行動だったのではないかと思います。
つまり、例えば移動に異常に時間やお金がかかるようなところまで、わざわざ「ご挨拶」に伺うのは本末転倒なわけです。
冒頭で、来日した外国人の例を出しましたが、考えてみれば彼らは多大な時間と経費、体力を投資して移動してきているわけですから、大きな成果を上げて帰ろうとするわけだから当然、具体的な目的を問うのかもしれませんね。
みなさんはどう思われますか?