こんにちは。
前回のブログにも書きましたが、今年からIBMにもどりました。
あっという間に最初の1週間が過ぎましたが、幾つか気がついた事がありましたのでメモをしておきます。
変わったこと
27ヶ月間のブランクがあったので、変わった事も多くありました。
CEOのジニー・ロメッティが1月6日で行われたCESで基調講演した内容にも現れていますが、明らかにIBMは新しい世界に舵を切っています。それが僕に取って最大の変化でした。
そもそも、CES=Consumer Electoronics ShowにIBMのCEOが出かけていって話をすること自体も変化を感じます。
後半ではSoftbank社との協業の成果であるPepper pwered by Watsonについても発表されています。
"Cognitive"という言葉を使い始めたのは外から見てもわかっていました。Watsonは有名になりましたし、そもそも僕の前回の在職中からWatsonの活躍は目にしていました。
しかし、中にはいってその本気度がさらにひしひしと感じられました。
27ヶ月の間には、これだけ大きな組織も変化をするわけです。今後は当事者として大いに貢献し、公表可能な情報を通じてこの場でもお伝えしていきたいと思います。
オフィスレイアウトが新しくなったとか、貸与PCが正式にマックが採用されているとか、社内ソフトウェアがどんどんアップグレードされているとか、組織があたらしくなっているとか。その手の変化はありますが、やはり"Cognitive"への舵取りは大きなインパクトです。
あとは、3年前は見えていた細かい文字が見えなくなったとか、社員食堂の”小ライス”が大盛りに見えた、という変化がありましたが、それは僕が年を取ったという意味での変化ですね。
その意味でも時間は確実に経過しています。
変わらないこと
一方で変わらない事もありました。
大きな体なのに常に変化する組織文化や、理念を共有したIBM社員の存在です。
依って立つ理念や誇りがあるというのは本当に心強いものであることも再認識しました。
新入社員といえども12年過ごした経歴があるので、普通に歩いているだけで知り合いにすれ違うのですが、笑顔で「おかえり」と言ってくださるのは本当にうれしかったです。「全然違和感無いね」「ちょっと出張から帰ってきた感じ」なんて言ってもらえる度にモードが戻ってきて、完全に戦闘態勢は整いました。
歓迎会(というか帰任祝い)もいくつかひらいていただきました。感謝感謝です。
とはいえ
昔の勝手知ったる仲間のところに戻った感覚もありつつ、担当する仕事は舵を切った先の新しい領域です。
若い頃は悩める巨象IBMを変えるために乗り込んだ意識がありました。しかしそれは15年前の話。かつての最先端も15年経つといつの間にか保守本流になっているものです。
自分の過去の成功体験が、将来に向けた変化の足かせになっていないかを常に考えつづけようと思います。
若い頃、目のカタキにしてタタカイを挑んでいた「老害ども」の一員になりかねない年齢、ポジションになっていることを肝に銘じつつ。
幸いにも(?)本当に多くの人から「好きにやっていい」「暴れてくれ」「旋風をおこして」と言われています。異常に素直な性格の僕は、これらの言葉を真に受けています。