こんにちは。
プロフィールには必ず書くことにしている「水泳部元主将」。
現在の自己を形成する原点に近いものを、ここに見出しているからなのですが...
こういう経歴もあり、スーパーアスリートを見ると、本能的に敬意を持ちます。
そして、その中でも北島康介という人は、やはり別格です。
僕は1990年代前半に選手生活を送っていたのですが、競泳選手の間では「100M平泳ぎで1分を切る」というのは、「ありえないことを実現すること」のたとえとして使われていました。
21世紀になってすぐのある日、会社でランチをしていたときに「北島康介選手が100M平泳ぎで1分を切った」と聞いて、隔世の感を持ったのと同時に、この若者に僕は興味を持ちました。その瞬間を良く覚えています。
先日、仕事から戻り、珍しくテレビをつけたときに、偶然NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』が写りました。
普通ならザッピングして消してしまうのですが、なんと北島康介特集だったので、手がとまらないわけが無い。
http://www.nhk.or.jp/professional/2014/0428/index.html
番組の描き方も、だいぶ工夫がされているなぁと感じました。
王者といわれる成功者を、ただ、賛美するだけではなくトップアスリートの『苦悩』がクローズアップされていました。
実力も経験も十分なスーパーアスリートが、自分自身の精神面の変化に戸惑いをみせている姿が描かれていたのです。アテネや北京で見せた爆発的なパワーが前面に出てこない...と。
彼のようなスーパーアスリート「ならでは」の悩みの側面があるとともに、彼「でさえ」もこのような苦悩を持つのか、という共感も持ちました。
NHKが電波に乗せて、この番組を世の中に問うにはそれなりのメッセージがあるはずです。
受け取った側が、それをどう活かすかは人それぞれでしょう。そして、そこにこそ価値があると思います。
本稿のテーマでもある、『すべてのホワイトカラー』の皆さんが仕事を続ける中で、おそらく必ず突き当たる精神面の壁。それを乗り越えるヒントがこの番組には、たくさんちりばめられていたのではないかと思います。
仕事の経験を積めばつむほど、様々なシーンでこんな思いが募ることもあるのではないでしょうか。
「あのころのように仕事が楽しめない」「この刺激、昔だったらワクワクしていたのに、今はただわずらわしい」「周りが子供に見えて仕方がない」
要するに、『年を感じる』わけです。
実は僕も”年齢にかかわらず”周期的にこういう時期が訪れます。それなりに充実した仕事をやり終えたしばらくあとに訪れることが多いです。
何度も経験していると、自分にあった解決策が見出せるものですが、僕の場合は以下の3つを心がけることで解決しています。
①「あせらないこと」
②「目標だけは高く持ち続けること」
③「アンテナを張り続けること」
これさえ守っていれば、自分だけで独り相撲してドツボにはまることは少なくともありません。
アンテナを張り続けることで細かな解決策のヒントをみつけ、小さな成功体験を重ねることで、振り返ると目標への軌道に戻って突き進んでいる自分に気付くはずです。
とはいえ、落ち込みが深いときは本当に苦しいですけどね。
皆さんは、メンタル面でのピンチに、どのように対処していますか?