自分たちの責任は自分たちで 〜それぞれの世代はこの曲をどう聞くのか〜

こんにちは。

今回はおなじみ感情系投稿です。

機内プログラムで聞いた浜省「J. Boy」

先日日帰り国内出張で全日空の飛行機に乗りました。

いつも習慣的に音楽プログラムを聞くのですが、その中でも最近は八嶋智人さんがパーソナリティをやっているAround the 80'sという読んでそのままのプログラムを聞きます。

要するに僕はこのプログラムのドンピシャターゲットなわけです。

で、その中に浜田省吾の”J. BOY”という曲がありました。

パーソナリティの八嶋さんの語りによると、これはJapanese Boyの略で当時の日本のサラリーマンたちを指したものだそうです。

1986年の作ということで、右肩上がりのバブル前夜の時代の、働く人たちの苦悩を代弁したようなメッセージソングである、と。

歌詞はこんな感じです。↓

http://j-lyric.net/artist/a0011b4/l003ad8.html

YouTubeにはこんな感じで載ってます。↓

浜田省吾 『J.Boy (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")』 - YouTube

実はこの曲は初めて聴いたのですが、世代的にも好み的にも僕にヒットする曲でした。

それだけではなく、歌詞を聞いていて思ったことが少しありました。

もっとも意外だったのは、上り調子でお金もたくさんあった時代だったはずなのに、それなりに辛そうな曲調や歌詞であったこと。

時代の雰囲気を反映して、すごくゴージャスな感じの曲が多い印象がありますが、働く人たちに近い題材になると状況は少し違うようですね。

今でこそ「バブルの頃は良かったね」とか「バブル世代だから」、「バブルの時に踊ってしまった」という文脈で、「過去の栄光」や、逆に「諸悪の根源」的な語り方を(少なくとも)僕はしてしまうのですが、この曲を聞くにつけ、当時のJ. Boyたるビジネスパーソンの皆さんは大変な思いをしながら、色々矛盾や悩みを抱えつつ、身を粉にして働いていたんだな、と改めて思ったのです。

当時もかなり支持された曲だったようですので、同じような感覚を投影する人は多かったのでしょうね。

団塊ジュニア世代の僕としては…

当たり前のように自分以外の誰かから与えられた”明確な”目標のもと、家族や友人よりも仕事を優先するのが当然という時代だったはず。

夕方に男性社員が「保育園にお迎えに行きます」なんて言おうものなら大変なことになっただろうな、とか。

ネットもスマホもないから「今日は家で仕事しまーす」なんて言えないし。

海外とのやりとりも気軽にメールで資料送るから電話会議しよっか、って感じではできないし。

そして、何よりも強く感じたのは、そんな自由な働き方が今できるのは、”J. Boy”たる先人たちが精一杯いろんなところを開拓してきてくれたからなのは間違いないな、と。

だから、あったりまえですが、僕たち世代はいまの問題を少しでも解決して次の世代に繋いでいかないとダメだな、って思ったわけです。

つい、「逃げ切った世代」とか「バブル世代」とか、自分たち以外の世代のせいにして溜飲を下げるだけに終始するのはやめようかな、とも。

まあ、もちろん守るべき伝統は守るし、先人の知恵や歴史に学ぶことは前提ですけどね。

皆さんはこの「J. Boy」とう聴きますか?

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