新しい概念に触れるとき RPAとホワイトカラー

こんにちは。

今回も、人に紹介されて手に取った本を元に思ったことをメモしてみようと思います。

「RPA革命の衝撃」という本です。

RPA革命の衝撃

RPA革命の衝撃

 

もともとRPA(Robotic Process Automation)という言葉は知っていましたし、この書籍が出る2016年末頃から、お会いするコンサルタント職の方からよくお聞きするキーワードでした。

とはいえ、既製のソフトウェアを販売するというIBM内の僕のミッションとは直接のビジネス上のつながりが直感的にイマイチ見出せず、入っていくことをためらっていたというのが実際のところです。

とある機会からこの書籍を紹介され、「IBMにおけるミッション(Kenexa / Watson Talentの国内展開)」と「個人のミッション(ホワイトカラーの生産性向上)」両面の視点から学んでみよう、と言う気持ちになりました。

RPAって?

RPAとは、ごくごく簡単に言うと、今まで人間が手間をかけてやらざるを得なかった業務をソフトウェアロボットが代替する、と言うものです。

従来のシステム化と大きく違う、とされているのが、この自動化がホワイトカラーの領域まで入ってきている点です。

僕なりの言葉で言うと、この違いは「従来はコストや時間、品質の観点からそもそもシステム化に向かない、と考えられていた領域に踏み込んでいること」と理解しました。

深く踏み込むと本稿の目的を超えるので細かいところには入りませんが、実は、僕の中ではここまで整理できれば、一つの結論を得たのかな、と思っています。(もちろん、書籍はより深いところまで入っていますし、事例なんかも興味深いものが出ていますので、ぜひご覧ください)

RPAは今後のホワイトカラーにとっては、無縁でいられないもの。仕事の中で場合によってはこのRPAに関与することがクリエイティブな仕事の中心になっていく可能性が高いもの、というのが僕の見立てです。

(こうやって自分で記録に残すことで、後々振り返ってみてこの予言めいたコメントが結果どうであったかを、数年後の自分に課したいと思います。)

「新しい(?)」概念に触れるとき

このRPAに限らず、世の中は常に環境変化にさらされていて、新しい概念が様々な意図を持って世の中に出回ります。

こういう時の身の処し方については僕は次のように考えています。

結論から言うと「まずは接して、試してみる。そのときに自分ごととして考えてみる」と言うものです。相変わらず当たり前すぎてすみません。

過去20年の経験から得たものとして、「新しい概念」と言うのは、100%が無から有ではなく何か既存のものにプラスアルファのアイデアを盛り込んだものである、と言う点です。

その文脈でいうとこのRPAも、

「なんだ、今までのXXに毛が生えた程度じゃないか。もっとすごいことができると思っていた」

「まだまだ実証段階。うちは評価が固まってから導入だな」

と先送りすることも可能な概念です。

実は僕もこうなっちゃいけないな、と思って今回この本を手に取ったクチです。

また逆に

「これを実行すると、人の仕事が機械に奪われる。人類を幸せにしない概念だ」

などと極端に解釈して、自分ごととして考えることを放棄することもあるべき態度ではないと思っていますが、人間どうしてもやってしまいがちな態度です。

当面は人間のやること一杯あるので、天が落ちてくることを心の底から心配する杞の人みたいにならないようにすることの方が大事だと思ってます。

IBMにおけるミッション(Kenexa / Watson Talentの国内展開)」と「個人のミッション(ホワイトカラーの生産性向上)」の両面から見た検討結果としても、もう少し深入りして考えてみたいなあと言う結論に至りました。

と言うことで、近場にいる有識者の人たちに色々聞いて回りたいと思いますので、いきなり質問するかもしれませんが、その時は宜しくお願いします。

また、以下の勉強会にも参加してみようかと思っています。

rpa-bank.comみなさんは、どうお感じになりますか?