こんにちは。
トヨタ自動車の仕事の秘密
トヨタ自動車といえば、品質にこだわり続けることで有名な組織です。(現在Leaders2というドラマもやっていますね)特にその品質を生み出す製造方式は世界中での評価が高いですよね。
最近あるきっかけで、長らくトヨタ自動車の品質管理領域を担当されていた元副社長の佐々木眞一さんの『トヨタの自工程完結』という書籍を手に取りました。
現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結―――リーダーになる人の仕事の進め方
- 作者: 佐々木眞一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルではわかりにくいかもしれませんが、本ブログのテーマである「ホワイトカラーの仕事の効率化」を取り扱った本です。
トヨタでは製造を「現場」と呼ぶため「現場からオフィスまで」というタイトルになっていますが、オフィスワークが「現場」である組織も多いことだと思います。
この本では、トヨタの製造現場で培った高品質かつ高効率なら働き方を本社スタッフ部門に展開した(しつつある)取り組みを綴っています。
イノベーションとは必ずしも飛び道具というわけではない
僕は日頃からイノベーションは、必ずしも飛び道具からしか生まれる訳ではなく、日々のちょっとした工夫や改善を積み重ね、それを完遂することでも生まれ得ると思っています。特に働き方に関してはこれが当てはまります。
この本でも、同じことを説いているように思えるのです。
ただし、ちょっとした工夫や改善だけならその必要性を認識している人は世の中ごまんといます。
トヨタという組織の違うところは、その工夫を着実に実行してそれを組織のDNAと呼べるレベルにまで昇華しているところです。
誰でも出来そうな簡単なことを、唱えるだけではなく実行しそれを継続し、さらにそれだけでもなくこれを徹底するというところに希少性があります。
通常の組織では「はいはい、そのとおりですね」とか「そんなの分かってる」となりそうなものですが、やるべきことは徹底的にやってみることにこだわっていることが文面から感じ取れるのです。
非常に共感をもったので、知り合いを通じて「お会いしたい!」と意思表明したところです。お会いしてお話できるといいなあ...
働き方改革の本質は効率的な働き方そのもの
「働き方改革」を標榜する組織の、すべてのリーダーに是非手に取ってみてほしいと思います。
合わせて次の拙著たちも読んで頂ければ、さらに多面的に働き方改革の打ち手が見えるようになると思います。