こんにちは。
先日あるレポートの説明を受ける機会がありました。
男女混合チームの特許はレベルが高い!?
以下のリンクにある、日本
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/mo_report/0000160502_file4.pdf
というレポートです。
研究開発分野での、一つの大きな指標である特許(現在権利有効である製造業約400社の約100万件が対象)を、男性のみのチームが取得したものと、男女混合チームが取得したものの「経済価値」を比較したものです。
結論として『日本の従来型のチームである「男性のみ」のチームのものよりも女性が交じったチームの特許の方が経済価値が高い』という結果が出ています。
それも、「微妙に高い」というものではなく「明らかに高い」という結果です。
女性活躍推進の積極的理由
しかしこのデータは、政府の表現のように「人口減少時代への最重要課題」的な理由だけではなく、またイコールオポチュニティというような当然の議論でもなく、積極的に女性が社会にどんどん出て、男女混成チームで仕事をすることでイノベーションが活性化する、ということを示した客観データと言えると思います。
その意味で、最近の”オジサン世代”によくある、女性活躍推進は当然賛成するもののビジネス上のメリットで確信をもちたい、という悩みに回答しているのではないでしょうか。
発想や視点の違い、好みや行動範囲の違いなどから新しいアイデアや物事の進め方、ネットワークの活用の仕方など、補い合う側面があるのだと思います。同性だと言いにくい事も言い合ったりできるということも増えるのかもしれません。
また、異性の存在によってモチベーションがあがったり、緊張感が生まれたりすることもあると思います。
経営者や、リソース配分に責任のある立場の方は、是非このあたり意識してみてはいかがでしょうか。
ちなみに...
若干手前味噌、かつ根拠が十分ではありませんが、オリンピックの代表のうち同じ種目で男女が基本的に行動をともにするのは競泳だけだと聞いた事があります。
そう考えると北京、アテネ、ロンドン、リオといった最近のオリンピック代表の競泳はチームとしてのパフォーマンスが非常に高いように見えます。
そう考えると柔道やレスリング、体操、卓球など男性女性がそれぞれ代表を送っているような競技は2020の東京大会に向けて男女混合チームでの行動にしてみるととんでもなくパフォーマンスが上がったりするのではないでしょうか。