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24歳の若造と侮ることなかれ 〜高橋みなみ著『リーダー論』〜

こんにちは。

アイドルが書いた本を読みました

実は、仕事の関係ですすめられて、元AKB48高橋みなみさんの『リーダー論』を読みました。

アイドルについてコメントする事は、僕自身が目指すキャラとのギャップがあり、またかなり誤解を受けるリスクがあるのは承知の上(要するに、なんか恥ずかしい)ですが、それでもいくつか驚いたところがあったため、当ブログに残しておきます。

僕も同年代のご多分に漏れず、紅白歌合戦以外でこのアイドルたちを目にすることもありませんし、テレビ越しとはいえ、どの人がどの人なのか区別はつきません。

一方で、そんな僕であっても、「会いにいけるアイドル」というネット時代向けコンセプトや、秋元康という敏腕プロデューサーが支援している事、各都市へのフランチャイズ型展開、「総選挙」というイベントを通じた個人ブランディングなどのイノベーティブな手法は、積極的に情報を取りにいかなくても目や耳にはいってくるものです。

実際に手に取って読んでみたところ、登場人物も秋元氏以外は誰も分かりませんでした。しかし、ところどころに実践を通じて学んだと思われる、あまりにも説得力があるコメントがありました。おそらくライターの方が分かりやすい表現に纏めているのでしょうが、そうはいってもコンテンツは彼女のアタマのなかにあるものでしょう。

僕自身が二冊目の著書『99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ』で訴えたかった事も重複していました。むしろより分かりやすい言葉で表現してくれている部分もありました。

彼女たちをよく知る世代にはより説得力があるのではないでしょうか。

難易度の高いリーダーポジション

著者の高橋みなみさんは、出版当時24歳で、直前まで全体のメンバーを纏める”総監督”という役割を任されていたようです。

リーダーシップの難易度を高める要素は幾つかあるかと思いますが、人数規模、メンバーとの物理的距離、文化、メンバーの習熟度・性格などが主なものだと思います。

著者が纏めていた人数は約500人だそうです。纏めるための難易度が極端に上がるのが80人から100人(顔と名前が一致しなくなる規模)といいますので、それを軽く超えています。間違いなく顔と名前は一致しない人が多かったはずです。

物理的距離も、大阪、名古屋などの国内と、それ以外に海外拠点にも展開していたそうです。当然東京の秋葉原とは文化が異なるでしょう。

メンバーも10代から20代前半の若者中心で、かつその中でも向上意欲・自己顕示欲が圧倒的に高い人たちばかりだったでしょう。

要するにリーダーを張るには、相当難易度の高い集団だったということです。

現場仕込みのリーダーシップ

いわゆるリーダーシップ論で言う「条件適応理論」に相当する基本思想があるように見えます。自分たちの置かれた環境や相手の状況や習熟度のにあわせて対応方法を変えているのです。

また、リーダーシップはアタマで考えているだけではダメで、相手に動いてもらうためにはコミュニケーションが重要だと言われています。これを明確に認識している点でも秀逸でした。

 リーダーシップ能力って、やはり意識して学ぶ事とともに経験が大きく寄与すると思っています。にもかかわらず24歳の若者が「これを体得しているのか!?」という発見の連続でした。

常に衆目にさらされながら、大きな重圧のもと真剣に日々取り組む事で急角度の学習曲線で学んでいったのだと想像されます。

こういうことって、経験の密度が重要であって年齢そものもではないのだな、と改めて思いました。

ゆとり世代」それに続く「さとり世代」などと言われることがある若者ですが、ステレオタイプに当てはめるのもよろしくないですね。

少子化傾向で人の数が減っているだけで、いるところにはいるわけです。日本の将来を支える人は確実に育っています。

僕ら第2次ベビーブーマー世代も安心して、いろいろやんちゃができるってことですかね!?

読みやすいですので、みなさん一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?

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