こんにちは。
異文化との接点
最近、アメリカやインド、香港、シンガポールなど色んな国の人たちとメールや電話で毎日のようにやり取りする事が増えています。
もともと異文化間での仕事は発見が多く、また(個人的に)トラブルも多いので学ぶ事は本当に多いなあと思います。
今のトラブルについては現在進行中のこともあり、あまり書けないので今度上司の許可を取って具体的に書きますが(笑)、異文化の交流でしばらく前にあったことをもとに一般化して書きたいと思います。
ある会社の文化
以前、「働き方改革」というテーマで講演に呼んで頂く事がありました。その事前打ち合わせの時のこと。僕が
「会議のコツ、なんかも紹介できますよ」
と持ちかけたところ、担当者の方が、
「いえ、うちは会議は無いんですよ」
という回答。
正直驚きました。たいていの組織で働き方改革というと会議の効率が悪いので改善が急務である、という課題があるものです。
会議を無くすことに成功している会社に、働き方改革というテーマで講演させて頂いてよいのだろうか。。。まさかね。。。
と思いながら更に深堀りして、いろいろお話ししていると、
「でもミーティングは、効率が悪いです」
とのこと。
どうやら「会議」と「ミーティング」を会社として分けて使っておられるようです。
良かった、深堀りしておはなししておいて...
日仏文化相違
このとき、学生時代にフランス人の教官が、授業中に言っていた事を思い出しました。(多分日仏バイリンガルの教官だったと思います)
「フランス人は肩がこらない」
おー!
この時の、僕のアタマをよぎったのは、
「あー、やっぱり。フランス人が肩こるはず無いよなー」(ゴメンナサイ!)
という一部偏見に満ちた妄想でした。日本人は繊細であるのだ、という妙な優越感とともに...
クラスメイトも含め教官と会話する中で分かってきたのは、日本人が『肩が凝る』といって押さえる場所(クビの根元の少し後ろ側)は、フランスでは『背中』という単語を使うため、フランス語では『背中がこる』というべきだ、というのが教官の論調でした。
日本語の『肩がこる』という表現はは、いわゆる野球選手が使う『肩』の部分を連想させるため、普通に生活している分にはこの『肩』はこらない、ということらしいです。
もし、このオチを聞いていなかったらおそらく知ったかぶりの僕なので、このブログや、場合によっては書籍にまで書き散らしていたに違いありません。
危ない危ない。
「相違」も正しく理解するべき
意見の相違があった時は、少しだけ深堀してみて、お互いのステレオタイプを見直す事で解ける問題も多いのではないか、と思った次第です。
まさに現在進行形の日々の活動に活かしていかなければならない教訓を改めて思い出しました。
誤解に基づく「相違」で、お互い悩んだり腹を立てたりするのは誰もハッピーじゃないですもんね。
皆さんも、こんな経験あるのではないでしょうか?