習慣化の重要性 〜変革への抵抗は、ルーティンが崩れる事への負担感〜

こんにちは。

「些細なこと」の重要性

日々の習慣って本当に重要だな、と思います。
習慣化していると何の負担も無くできる事が、何かのきっかけに前提が崩れると大きくバランスをくずすことがあります。

実は最近こんな事がありました。
といっても些細なことなのですが、愛用していた靴べらが割れたのです。大変気に入っていたのですが残念ながら廃棄しました。
この靴べらはIKEAで99円で売っていたプラスチック製のもので、値段の安さも去ることながら1mくらいの長さがあり、体をかがめる事なく靴を履く事ができます。これは非常に便利です。
今回壊れたのは2代目で、同じ型のものを10年近く愛用しています。合計198円で、年間費用は19円程度ですね。
実は2代目といいつつ2本並行してつかっていた期間が長くありました。1本は子供たちが通っていた保育園に「置きくつべら」していたのです。

使いやすい靴べらは靴を履くという毎日の行動をスムーズにしますし、靴が傷むのを防ぐので長持ちします。それが使いやすい上に一本99円というのは本当にお得でした。

靴べらが壊れたことの負のインパク

で話を本筋に戻すと、靴べらが割れた事でどんな被害があったかというと、毎朝のルーティンが崩れたのです。
いままで靴べらを使えば10秒くらいで履けた靴が5分以上かかってしまいます。つい今までの習慣で靴を履く時間を10秒程度しか見積もっていないため、それまでと同じ時間に玄関に着いても、実際にドアを開けて家をでるまでに5分以上かかるしまつ。
おかげで2日つづけてバスに乗り遅れてしまいました。

「その程度のこと」ではあります。

ですが、ここからの考察としては、
『習慣化して一連の動作のルーティンに組み込む事が如何に普段の活動の負荷を下げているか。(=価値の高い行動をやりやすくしているか)』
ということだと思います。
同時に「靴べらが割れて使えない」というレベルのちょっとした変化でもそれなりに負担がかかる、というとでもあります。
組織や国の大きな変化、それも自分が望まない変化が訪れた時のインパクトたるや計り知れません。
当然、当惑や不安、場合によっては怒りというような形で現れることになります。

ルーティン化する。抵抗感を和らげる。

そして、考察を受けた学びとしては、

  • 何かをより負担無く、善い方向に変えたい時は、ありたい姿に近い行動を継続する事で習慣化する。この場合いきなり負荷の高いことをやるのではなくすこしずつそちらに近づいていくというイメージが善いでしょう。
  • 一方で、変化や変革はルーティンを崩される事でもあるので、人は当たり前のように違和感を示すもの。このリスクを抵抗という具体的な行動に発展させないためにも、情と理の両面で理解してもらう努力をするとともに、できない事をできるようにする支援もしていかなければならないのだな、ということを認識を新たにしました。

 IKEAまでの交通費を考えると近所で買った方が安いので、後継の靴べらは商店街で個調達しました。。

今回のものも1mはこえる長いモノで、素材は木にしました。

明日朝靴を履くのが楽しみです。ルーティンが戻りますしね。

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後継の靴ベラ。