ステップアップのXYZ 〜あるヘッドハンターの言葉〜

こんにちは。

6月はボーナス月ということもあり、6月末を機に転職された方も多いのではないでしょうか。僕の周りでも多くの方が次のステップに羽ばたいていかれました。

ステップアップのXYZ

そんな姿を見ながら、キャリアチェンジにまつわるつぎのような話を思い出しました。

だいぶ前に5大ファームと呼ばれるヘッドハンティング会社の一社に勤務する人と話す機会があり、印象的なコメントをされていたので、紹介します。

具体的には新しいキャリアに踏み出す時の考え方の軸です。

当然新しいキャリアを考える時に、今までの経験を活かしつつも、コンフォートゾーンから出て新しいチャレンジもしていきたいと考えるものだと思います。

一度動き始めるといろいろな紹介案件が次から次へと転がり込んでくることもあるかもしれません。

その時の選択肢に対する考え方として、テーマを3つほど設定して、それを中長期的に掲げてステップアップする考え方に、XYZフレームワークというのがあるそうです。

XYZは実はどんな要素でも良いのですが、僕のようにBtoBのサービスビジネスに関与している人向けには、例えば、

X:クライアントの業種

Y:自分の専門性

Z:所属組織の文化

などが好例です。つまり、金融業界向け(X)の会計領域(Y)の専門家で、国内資本(Z)と言った感じです。

この3つの軸を、設定して、一つずつ換えながらステップアップし、40歳前後で3つとも複数領域を経験するのです。

先ほどの例のような方であれば、一度目は、X軸とY軸は金融業界向けの会計領域であるが、外資系の会社に転職するという形でZ軸だけを換えてみる、ということです。

そうすることで多領域への応用力を証明しつつ、一領域に偏らないキャリアを描けると。

経験軸を活かしつつ新しいチャレンジ

3つの要素のうち、2つまでを換えてしまうと、変化があまりに大きくなりすぎ、適度なチャレンジ環境であるラーニングゾーンではなくて過度にチャレンジングな環境であるパニックゾーンに至ってしまう、ということです。

僕個人としては、なるほどなー、と思いました。自著の中でも、仕事(プロジェクト)を複数経験することは良いことであるのですが、全く新しい領域へのチャレンジは1個にするのがよい、と勧めています。

まずは、転職した直後は特に、そもそもが新しい環境なのですから、勝手知ったる領域を担当してみて、新しい環境になれてから新たな領域にチャレンジする、というシナリオを組むのが良いのではないでしょうか。

何人かの仲間を送別して、エールを送りつつ一抹の寂しさを感じながら、こんなことを思い出しました。

皆さんはどう思われますか?