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氷が溶けるとどうなる? 〜価値観や前提の違いで、同じインプットから、いろんなアウトプット〜

こんにちは

先日、プロジェクトのメンバーが、仕事の合間に、小さく袋詰めし小分けになったチョコレートを1つくれました。

ロッテの製品で、紗々という名前の商品です。これです。


紗々|商品情報|お口の恋人 ロッテ

糸状の細いチョコレートを格子状積み重ねたものです。
これを見て、僕は
「なるほどー、こうやって見た目の分量をかさ上げしているのか...」
とつぶやきました。

チョコレートの形状がこうなった理由

そしたら周りのプロジェクトメンバーの反応は
「そんなつもりは無いはずだ。食感を追求したらこうなったんですよ。分量なんて言うの河野さんくらいですよ」
「河野さん、詰めがあまい!」
というものでした。もちろん、笑いながらですよ。
僕は全く納得いかなかったので、となりのプロジェクトの人に聞いたのですが、同じ答えでした。意見を聞いた4人全員が形状の理由を「食感」を第一に想像したのです。
ためしに、サイトをのぞいてみたら、やはり僕以外の人の意見同様、食感を謳っていました。どうやら、軍配は「食感」だということです。
全く同じお菓子を手にして、僕は周りの人と全く違う感想をもちましたし、食感のためにこのような細工をした、と感じる人がこの世にいるなんて全く思いも至りませんでした。

同じ刺激で、全く異なる反応

ここから少し飛躍しますが、チームで仕事をする時には、同じ事象に触れても全く異なる反応を示す人がいることは多々あります。
有名な話で、「氷が溶けたらどうなる?」という質問に対する答えの小話があります。
 
「氷が溶けたらどうなるか?」
と聞かれて、大半の人は
「水になる」
と答えます。僕もそうです。
しかし世の中には、真顔で、心の底から
「春になる」
としか、発想しない人がいます。
 
他にも
「EY(イーワイ)と聞いて何を思い浮かべるか?」
会計士やコンサルティング業界の人は「Earnst & Young」という企業グループを思い浮かべると思いますが、多くの平均的日本人は「矢沢永吉」を思い浮かべます。
 
ウチの娘が保育園にいたころマクドナルドの宣伝を見て
「脂身!脂身!」
と連呼していました。
彼女の知識では、「I'm lovin' it」も「あぶらみ」以外の何にも聞こえないわけです。
 
数学者の秋山仁さんは、小学校の入学前の面接でコップと、水が入った水差しを渡されて、「コップの中に水を入れてください」と指示されたそうです。
コップのガラスの中に水をいれなければならない、と思いその場でコップを割ったところ、いわゆる「特殊学級」に入れられたということです。
 
これらの「一般的ではない」反応は、知識や情報の違いでもありますが、それによって影響を受けた発想や、価値感の違いでもあるのではないか、と思います。
たしかに冒頭の「紗々」の例は、僕の詰めが甘かったかもしれませんが(笑)

「異なる」背景を、理解しようとしてみる

ただ、ここで、全く違う発想をした人に対して「常識がない」とか「頭が悪い」で片付けず一度、何故この人はこういう発想をしたのだろう?と振り返って考えてみてはいかがでしょうか?
何か違う価値が生まれるかもしれません。
コミュニケーションは価値を生み出す為に行うものだと思います。
異なる考えや発想を持つ人に接した時に、その対応次第ではトラブルにもなれば価値の向上にもなりますよね。
 
皆さんはどう思いますか。
 
今週発売になったサッカーマガジンのZONEの中で「伝える力」についてコメントしています。代表選手の間でも「(ボールを)右に出せ!」という言葉に対する理解は少しずつことなっているはず。これらを共通言語化して行くのがコミュニケーションなのではないか、というのが今回の僕の提言です。