活躍できる場を手に入れる 〜自分の人生を生きた、かつての宰相・竹下登さんの言葉から〜

こんにちは

先週は、錦織圭選手の大活躍に沸いた日本でした。49歳のプロ野球選手が勝利投手になるのもうれしいですが、日本人の若者が世界の頂点で優勝を争うのも誇らしいです。

聞けば、錦織選手は少年時代よりテニスを「この道だ」と決めて邁進してきたということ。ご本人や家族の決断力や意思もすばらしいと思います。

自分の「道」「目標」を決める

ホワイトカラーの皆さんのなかには、「この道」を探している、という段階の方も多いと思います。今や選択肢が多いだけに悩みも多い訳ですよね。

錦織選手が、イチロー選手が、小学校時代に「この道」と決めていたのに、自分は社会人になってもまだ決まらない...と焦る気持ちもあるかもしれません。

彼らは特別、という考え方もあるし、昔からゲームのルールが確定しているスポーツと、5年後に技術や職種、ビジネスモデルなどルールがどうなっているか分からないホワイトカラーの世界とは比べる意味が無い、という考え方もあります。

また、スーパースターを尊敬しつつも、他人と自分を比べること自体の是非もあります。

少なくとも、本当は自分が何をやりたいか、というのを考え続けることは、意味のあることだと思います。

「立ち止まって考える」「走りながら考える」「仮説をおいてそこに向かってみる」など方法はいろいろありますが、見つかってもいないのに、考えることをやめた時点で「諦め」のキャリアが始まります。

そして、「目標」が決まったら、そこに至るための努力・工夫が始まります。

「場」を手に入れる。何としてでも

目標が決まっているのに、それがかなえられそうにない場に身を置いているケースもあるでしょう。そういう人は、場を手に入れる行動に出る必要があります。

自分が活躍できる場を手に入れる、というのは「目標」が決まっていれば、次にやるべきステップです。(もちろん、既にその場にいる、というのは最も幸せなことです)

経済的な理由、資格がない、どうやって手に入れていいか分からない、今世の中に存在しない、家族の反対がある、今いる場所に義理がある...などなど多くの理由があるのではないでしょうか。

目標を達成するために、自分が「こう」と決めた場に身を置くことは、通過しなければならないポイントです。第一歩と言ってよいと思います。

目標に対してどれほど思いがあるか、によって「場」を手に入れるための努力、気迫が変わります。

今ではお孫さんがメディアで大活躍されている、かつての宰相竹下登さんの言葉にこんなものがあります。

「私は大蔵大臣になった。しかし、なるために謀って謀って、謀りぬいた。皆も上のポストを狙うときには、謀って謀って、謀りぬかないといけない。」

http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/souri/images/souri74.jpg

weblioから)

この言葉を聞いたのは、僕が中学生くらいのころではないかと思います。そのころは何となく、政治家ってそういうものかな、と感じたのですがやはり迫力があったのでしょう。未だに覚えています。

自分の人生を生きる

もし、周りへの義理や遠慮で、今本当にいたい場所に自分がいないのであれば、おそらくその「目標」は絶対に達成できないでしょう。

主張して、交渉して、周りを固めて、説得して...あらゆる手だてを使ってでも、今時分がいるべき場に身を置く努力をしなければならないのです。

なんてことを考えつつも、社会的立場や周りの期待などがあると、実現に時間をかけざるを得ないこともあります。

でも、時間は確実にすぎていますからね。

貴重な自分の人生という時間は限られています。「他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない」と言ったのは自分の人生を生ききったスティーブ・ジョブズの言葉だそうです。

まさに言い得て妙だと感じます。

謀って、謀って、謀り抜いてでも自分の人生を生きたいものです。

皆さんはどう思いますか。