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誤解に基づく異文化間トラブル!? ~故郷の姉妹都市 花の都フィレンツェを訪問して~

こんにちは。

実は、子供たちが夏休みに入ったタイミングにあわせて、三連休に続けて休暇を取得し、旅行に行ってきました。
ホワイトカラーにとって一定の休暇は、リフレッシュになると同時に諸々落ち着いて考え直す機会にもなるので、積極的に取得するべきものだと思っています。その後の更なる仕事の質の向上や、キャリアアップに欠かせない重要な要素です。

実際に僕も、最初の数日で、体調が一気に向上し、同時に早朝覚醒やため息、貧乏ゆすりといった、自分が普段からやめよう、と思って常に気にかけている「現象」がなくなりました。

故郷岐阜市姉妹都市フィレンツェ

f:id:eitarokono:20140725024642j:plainさて、そういった休暇のメリットも去ることながら、この期間に経験した、誤解に基づく苦い教訓をご紹介します。
結論は双方の誤解であり、大きな問題ではありませんので、ご心配なく。

旅先は、フィレンツェでした。一都市に留まり、あちらこちらを見学しました。
フィレンツェはもともと繊維の街であり、15-16世紀にルネッサンスの最盛期を演出した街です。
ということが、繊維の街で、同じような次期に天下布武を唱えた織田信長が拠点とした岐阜市と共通点がある、という理由で実は両市は姉妹都市になっています。
岐阜市出身の僕が小学生のとき、海外の都市で最も早く知ったのが、このフィレンツェでした。

ご存知のとおりいろいろ見所はあるのですが、現地4日目には、ミケランジェロダヴィデ像がある美術館に行きました。
ここは、やはり人気のスポットでだいぶ長い待ち行列ができていました。「事件」はここで起きました。

炎天下での行列中、トラブル発生!

夏のフィレンツェは湿気は無いとはいえ、それなりに日差しが強いです。炎天下で結果的には2時間近く並びました。

並び始めて1時間弱たったとき、突然
「おい」
と隣にいた青年に声をかけられました。
「お前たちは、すぐにこの列から出て行け」

一瞬何のことか分かりませんでしたので、
「何で?」
と聞きました。

「お前たちは今までいなかった。横入りをしたからだ。最後尾から並びなおせ」
加えてその前にいた中年の男性も
「そうだ、俺たちはずっとここにいたが、お前の顔は知らない」
と加勢し始めました。

「は?」
と僕。

事実汗を流しながら、妻と交代で並び続けていたのです。わけが分かりません。
押し問答をしているうちに、合計7名(男性5名、女性2名)が寄ってたかって「出て行け」と迫ります。

ここで、僕が完全に誤解しました。僕のアタマは次のようなモードになったのです。
『これが、アジア人に対する人種差別か!』
その時点の僕にはそれ以外考えられない状況でした。取り囲んだ7名がいわゆる白人のカテゴリーに入る人たちであったのがポイントです。

つい口をついて出た「余計な一言」

お互いに英語ネイティブではない片言の英語でしばらく押し問答をしました。
そして、つい
「お前ら、アジア人が嫌いなだけなんじゃないか!?」
と口走ってしまいました。
「好きだよ。でも、ルールを守らないやつは何人だろうと嫌いだ。出て行け」
会話になりません。
しまいには、
「お前とは話したくない、いいから出て行け」
といわれる始末。

ここで戦略転換しました。実際僕らはここにいたので、誰かが見ているはず。
周りの人に
「僕を覚えてる?」
と聞き始めました。そうしたら、そばにいたある男性(おそらく、東欧の人)が
「覚えてるよ。自分が並ぶときに、『最後尾ですか?』とという会話をしたので。あなたは、確かにここにいた」
と言ってくれました。
たしかに、そういう会話をだいぶ前にしました。

この一言で僕らが横入りをしたという彼らの誤解は解けました。
そのサポートコメントをしてくれた人の前には、7人と僕たちの集団があり、
炎天下であったためそれぞれが友人や家族と交代で並び続けて人が入れ替わり続け、並んでいる間に一塊になっていたのです。
どうやら、それぞれが気がつかないうちに順番が入れ替わったりしていたらしい。
そして、僕が勝手に思った「アジア人に対する人種差別」という誤解も解けました。

そのあとも1時間以上(途中から日が陰ったので炎天下ではありませんでしたが)気まずい中で並び続けました。

大いに反省

根本原因は、お互いが入れ替わりで並んでおり、明確に順番のに認識ができていなかったこと。あとは、やはり暑いのでイライラしていたこと、などですが、やりとりの後味を悪くしたのは、僕のアジア人云々の発言でした。
一緒に戦った(?)妻にも、あとから「あれは言わなくていいよね」と言われてしまいました。

せめてもの救いは、子供たちを日陰に避難させていたため、その場に居合わせず、変な思いをせずに、彼らが美術館見物を楽しんだことでした。

異文化、多様性を有効なものにするために

日々、不十分な情報の中で状況を認識し、判断しなければならないことは多いです。
この場合、どうしても誤解に基づくトラブルって発生しがちです。
組織文化、国や地域の文化が違う環境下では、なおさらです。
それぞれが当然と思っていることが相手には情報の不足や文化の違いなどが原因で、まったく通じないことも多いのです。

「違い」自体をなくすことは、不可能ですし、それは必要ないでしょう。
「違い」が明確になり、そのときに違和感を持ったら何か足りない情報があるのではないか、と考えてみる。
そして、いわゆるステレオタイプの「●●人は▲▲だから」というやつは捨てる(これが難しい!)。

相手のあることなので、理想を言えば、お互いがこのような成熟した社会人であれば良いのですけどね。

リフレッシュしながらも、こんなことを学んだ旅でした。

皆さんは似たような経験、お持ちではありませんか?