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職場で始まる友情 〜歳の離れたもと同僚を偲ぶ〜

こんにちは

先日、大変お世話になったIBM時代の元同僚の方の告別式に出席しました。

実際にビジネスの場でご一緒したのは10年前でしたが、その後もおりに触れ交流を持ってきました。

ちょうど20歳年齢は離れていましたが、偉ぶること無く、いつも友人として接してくれた気さくな方でした。彼は営業、僕はサービス担当として二人であちこち回りました。2003年の8月6日には、偶然出張先だった広島で平和記念公園に行ったのも思い出です。

ここ数年は体調を崩されて、療養生活を送っていて、最後に二人でお会いした昨年9月には、別れ際に

「じゃあな、今度会う時は俺の葬式かもな。わっはっは」

「なーに、バカなこと、言ってるんですか!」

という会話を交わしたのが、現実になってしまい、本当に悲しいです。

突然の訃報に接し、ここ数日は次々と思い出す事が多くありました。

学ばせてもらったことも多く、そのDNAを次の世代に引き継いでいくことが僕らが接点を持った証になるのだろうと思います。

 彼から学んだことをいくつか振り返ってみたいと思います。

年齢は関係無し

「年の離れた友人」という表現を本人が聞いても、「そうだよ」というほどフラットな関係を作ってくれました。実際には、資料の内容やクライアントへのアプローチの段取りなどで議論する中でも、周りが年齢を気にすることなく意見を言える雰囲気を出してくれました。正しいと思えば、「たしかに、そうだよな」と取り入れてくれますし、言葉遣いについても自分自身に対しての敬語などは全く気に留めませんでした。

もちろんクライアントに対する態度や言葉使いは経験に基づいて指摘してくれました。こちらが素直に聞けるような言い方で。

呑んでる時に仕事の話をしない

四六時中一緒に仕事をしていた事もあり、アフターファイブはよくつきあってくれました。ただ、仕事で知り合った仲間なのに、一切仕事の話をすることを許さない人でした。

「例のあの、案件のことですけど」とか「XXブロジェクトのYYさんだけど」などと言おうもんなら

「呑んでる時に仕事の話をするな!俺たちはそんな寂しい関係なのか?酒がまずくなる!」

と怒鳴られました。おかげでいろんな方面の話ができた気がします。

仕事以外の面がかっこいい

彼は、金曜日の晩になると奥様とともに、車でシーボニアマリーナに移動して、趣味のヨットに乗りながら週末を過ごす事を習慣にされていました。

一度ヨットに乗せていただいたのですが、普段仕事を通じてみる姿とは全く違う「キャプテン」としての姿は、良い意味でギャップがあり、見る目が変わったものです。

 ちょっと憧れたものです。

とはいえ、仕事もちゃんとやる

日本IBMには、かつて目標金額を達成した営業さんは100% Club (HPC)といって、ご褒美の海外旅行イベントがありました。

彼は常にターゲットを達成して毎年そのHPCに行ってエンジョイしていました。

公私のバランスをとるのがうまかったのでしょうね。

 

これら以外にも、公私にわたり、いろんな叱咤激励をたくさんいただけました。いくら感謝しても足りません。彼を通じてIBMのことを知り、理解して好きになって行きました。

間違いなく、僕の仕事に対する姿勢に関して、大きな影響があった方の一人です。

日本IBMというフラットなカルチャーを持つ会社ならではの友情であったのかもしれませんが、彼のような人に巡り会えることは多くの世代からなる大企業ではたらくことの意義かもしれません。
また、僕自身、若い世代の人たちから話しやすい先輩であり続けたいと思いますし、できる事なら「年の離れた友人」と言ってもらいたいです。

 

ここ数年は僕自身、公私ともに時間が自由にならないことが増え始め、ついお会いする頻度が少なくなってしまっていました。

Facebookなどで、近況をアップすると常に反応して応援してくださいました。

もう一度直接会って話したい、って心の底から思うのですが、それはもうかないません。本当に寂しいです。後悔しても仕切れません。

一分一秒を無駄にする事無く、何が大事なのかを常に見極め、後悔しない人生を歩んで行きたいと改めて思わせてもらいました。最後の最後までありがとうございます、と言わなければなりません。

 

やっぱり、寂しいなあ...